第16話 転移

「!?六連だとぉ!?」

雄一郎は驚き戦闘態勢に入る。すると六連は時空移動装置から何かを取りだした。

それは直径5mはある巨大機関銃だった

本拠点建物に向かって発砲を続け。建物はどんどんと破壊されていく。

「ふざけるなぁ!!!!」

雄一郎は金髪の髪をさらに輝かせ稲光を体に纏う

「クロ!俺の背中に!」

「了解!!」

クロが雄一郎の背中に飛び乗りさらに強固な戦闘態勢に持ち込む

「仙波雄一郎くん…君は危険なんだよ」

「仙波雄一郎じゃねぇ、俺はナーヴェストヴルだ!!!!」

ナーヴェストが地面を強く蹴り空へと上がる。

蹴り上げた地面にはヒビが入り轟音が鳴る

「天ちゃん登場ぉ」

天が実弾の中を脳天に打ち込むとナーヴェストの頭がガツンと衝撃と共に頭だけが動き鼻血が出る。

「……っクソ!」

するとスピードに乗ったまま時空移動装置の後ろに入り込み、ナーヴェストの企みが察される

「…嘘だろ!?!?入り込むつもりか!」

六連の顔がひきつり汗がシミ出てくる

「そうだよ!!!!お前らのアジトから潰す!お前らを倒すことはできないかも知れないけど、」

「俺らの軍は強い!!!!!!お前の足止め位は余裕なんだよ!!」

六連は上の歯と下の歯を強く合わせギリギリと歯ぎしりの音が聞こえるほど。

力を入れすぎて歯の破片が外に飛び散る

「……六連様!?!?」

天はその姿の六連を見て本気でまずい状況だと察した

「…!!六連様!私におまかせを!」

天は手を前に出したと思いきや長袖のコートの内側に隠していたミニ型のレーザー銃を1点に集中させて威力を倍増させる。

「…私だって…役に立てるんだ!」

天が強くレーザーを撃ち込むと時空移動装置が真ん中を中心に消える

「なっ!?」

ナーヴェストは心の中で思った

企みは失敗したが、レーザー程度じゃこの機神化の姿は敗れない、このまま押し切ればいいだけ。

だと思っていた

「バカが!それはただのレーザーじゃない!」

!?

するとナーヴェストは胸に当たったレーザーから体が無くなっていく

「それはスキャン型の時空移動装置!お前はどこか知らない場所にいけよ!」

まずいまずい!!!そうもうしか無かった、するとクロに離れろと叫ぶがクロは聞かずにさらに強く背中に掴みかかる

「何してんだバカ!!お前が居なくなったらこの軍は!」

「私は雄一郎のSilver Variationだ!本来は違くても今は私がパートナーなんだよ!!」

くっ…と冷や汗と共に言葉を吐くと目をつぶり諦めた状態で姿が消えてゆく。

(……………龍………希……………)

少しの希望を抱いたままどこかへと飛ばされていく

「………雄一郎」

その姿を、いつの間にか目を覚ましていた龍希が窓の中から見ていた、傷がなんともないかのように立ち上がると窓を突き破り空を蹴る

「…!?龍希くん、君とは全力で拳を交えたかったんだ助かるよ」

「お前がやったのか、雄一郎を……」

すると六連は?と顔にうかべたと思いきや笑った。

「ハッハッハ!!仲間の心配などしていたのか、私ではなくこの天瀬天ちゃんだよ?」

すると横にいた天がピースをして余裕な表情を見せる

「…お前か」

すると龍希は普通の人間には見えない速度で動き六連には見えたが動き出しが追いつかなかった

天が龍希に抱えられ手刀のような手のポーズにし心臓を突き刺す

「……天君!!!!!!」

「ゴホッ………ガァ……六…連様…」

血を吐きながら最後の力を振り絞り声を出すが、絶命に至る

「龍希ィィィ!!!!!!!」

六連が怒りに満ち溢れる。

「待ってろ天、俺が助けて」

すると龍希が割って入り込む

「俺がこの子を助けるんだ、心臓に触れた瞬間わかった。洗脳を解けばいい」

すると龍希は脳みそに手を突っ込みクロと同じ装置のような洗脳装置を取り外す。

するとみるみるうちに傷が回復していく。

同じシルバの龍希とはいえシルバにはない回復。しかも他人の回復能力は常人には無理なことだ。

「なんでなんで!?!?お前がなんで天を回復させられるんだ…!!!!!」

すると龍希の髪が輝く。稲光を纏う。オーラが大きくなる。殺意が高まる。

「なんでこのタイミングで……機神化するんだ!!!!」


『田守龍希。機神化。群青の孤独。』


「俺はお前を殺し、地球を復活させる」

龍希はなんとなくだがわかっていた。

Silvervoidoは洗脳された人間、恐らくだが適性がなく変形してしまった醜い塊だったのだ。

なぜ海から湧き出てきたのかは分からない、仮説としては時空移動装置で海に発生させただったり、海の地下に本拠点があるのかもしれない。

東京タワーのダンジョンは一角に過ぎなかった可能性だって考えられたんだ。

「やってみろよ……俺はもうキレ散らかしちゃったんだ。」

プッツーンと脳みその何かが切れたような感覚に六連は陥った

「お前に!!!!俺の企みは絶対に壊されない!!!!!」

六連にも何かしら理由があるのかもしれない、一瞬だが考えた龍希は自分を殺したくなった。

どんな理由があろうとも人を何人も殺してる可能性が限りなく100に近い。


「六連…?」

天が立ち上がった。六連は「天!!!!こっちに来い!」と叫ぶが

「天?お前にそう呼ばれる義理はない!!!私を騙しやがって、殺してやる!!」

すると天の髪が光稲光が体に纏われる。

そう、機神化だ。

「嘘だろ嘘だろぉぉぉ!!!??機神化2人を相手に出来るのよぉ!」

「ってか?」

六連はニヤッと笑うと同じく機神化と同じ形になった。

だが少し違った、稲光ではなく閃光のように速度が倍以上に早くなると竜巻が発生した。

「新馬六連、今私は人間と機械を超えた。超越した存在に達した」


『新馬六連。機獣神化。最終形態』


「さぁ!!!お手並み拝見と行こうか!!」

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