3日目 放課後の教室でポッキーゲーム

//舞台は主人公の教室。

//放課後の教室に入るところからはじまります。


//SE 学校のチャイムの音

//SE 部活動をする学生の喧噪


//学生の喧噪は小さめに流し続けてください(のちで大きくするパートがあります)



//興味深そうに

「へー。ここが君がいつも勉強している教室かー」


「ねえねえ、どの席に座ってるの?」



(自分の席を指さす主人公)

 


//楽しそうに

「ここなんだ~~~。落書きもなくて普通の机だね。すっごく君っぽい」


「じゃあ、早速……」


 

//SE 机の中を漁る音



(「何してるの!?」と驚く主人公)

 


//不思議そうに 

「何してるの、って……。エロ本とかないかなーと思って」



(「そんなのはありません!」と叫ぶ主人公)



//愉快そうな笑い声

「あははははははははははははは」


「冗談冗談」


//愛おしそうに

「もう。かわいいな~~~」


//いたずらっぽく

「大丈夫だよ。君がどんな性癖を持っていても、ちゃんと受け止めてあげるから♪」



(「普通です!」と慌てて叫ぶ主人公)



「普通だ、って? 本当かな~~~~?」


「昨日もなんだかんだで楽しんでたし、結構ドMの素質あると思うんだけど」



(否定できずに固まってしまう主人公)

 


//切り替えて

「とと。早くしないと先生に見つかっちゃうかもだし、早速今日のイチャイチャをはじめよっか」



(「先生に見つかったらやばいことをするの?」と戦々恐々する主人公)

 

 

「そりゃ、今からすることを先生に見つかったら大変なことになっちゃうよ」


//左耳に囁くように

「不純異性交遊ってやつだもん」



//SE カバンを漁る音



「じゃじゃーん」


//どら〇もん風に

「ポッキー」



(「なんでポッキー?」と小首を傾げる主人公)



「なんでポッキーを取り出したのか、って?」


//自慢気に

「決まってるじゃん、ポッキーゲームをするんだよ♪」



(目を見開く主人公)

 


「あ、ポッキーゲームは知ってる?」



(「ポッキーを両側から食べていく遊びですよね」と答える主人公)

 


「そうそう。1本のポッキーを両側から食べていくやつ」


「昨日はカップルドリンクを一緒に飲んで、額がくっつくぐらい近づいたけど、ポッキーゲームならもっと近づけるんだよ?」


//右耳に囁くように

「鼻先がくっついちゃうぐらい、ね♪」


「あ、もちろん本当にキスしちゃダメだよ?」



(「……はい」と期待混じりに返事をする主人公)

 


「君はポッキーゲームはじめて?」



(「はじめてです」と小声で答える主人公)

 


//嬉しそうに

「そうだよね~~。ど・う・て・い、くん♪ だもんね」


「でも大丈夫。アタシがちゃんとリードしてあげるから」



(「ヒロインさんはやったことがあるんですか?」と少し驚く主人公)



「え? アタシは何回もやったことがあるよ?」


「合コンとか王様ゲームじゃ定番だしねー」


//しれっと

「そういえば、最後にポッキーゲームしたの、元カレ相手が最後かも」



(『元カレ』と聞いて動揺する主人公)



//世間話のように自然と

「元カレくん、かなりイケイケな感じでかっこよかったんだけど、モラハラ気質? オラオラ系? 自分本位? っていうか……。しかも結構浮気性だったし、アタシには合わなかったなー。今ごろ何してるんだろ」


//やってしまった感を出しながら

「あ」


//慌てて早口になって

「ごめんごめん。元カレの話なんてイヤだよね。忘れてっ!」



(「元カレは僕が忘れさせますよ」と真剣な顔をで誓う主人公)



//面食らった感じで

「え、その元カレ、君が忘れさせてくれるの?」


//感心したように

「へ~~~~」


//はにかみながら

「うん。期待してる」



//SE ポッキーの箱を振る音



//嬉しそうに

「じゃあ、その覚悟はこのポッキーゲームで証明してもらおうかな♪」



(「わかってます」と頷く主人公)



「それじゃあ、まずは君にポッキーをくわえてもらおっかな」


「チョコ側とビスケット側、どっちがいい?」



(「ビスケット側で」と指さす主人公)



「お、ビスケット側を選ぶんだ。紳士だねー」


//嬉しそうに

「じゃあ、アタシはチョコ側。チョコ大好き♪」



//SE 袋からポッキーを取り出す音



「はい。あ~~~~ん」



(「自分でくわえるから!」と取り乱す主人公)


 

「自分でくわえるからいい、って? ダメ。アタシがしてあげたいの」


 

(「……はい」と素直に従う主人公)



//愛犬に言うみたいに

「よろしい♪」


//憂いそうに

「はい。あ~~~~~~ん」



(ヒロインから差し出されたポッキーをくわえる主人公)

 


「よくできましたー」


//しれっと

「そうだ。負けた時の罰ゲームを決めてなかったね」


「大好きって10回ささやくとかどう?」


 

(驚いて取り乱してしまう主人公)



//何事もなかったように

「慌ててもダメー。じゃあ、よーいスタート」


//SE ヒロインがポッキーを食べすすめる音(徐々に近づいてくる)

//SE 心臓の音(ヒロインが主人公に近づくほど大きくなっていく)


//SE 徐々に近づいてくる、ヒロインの吐息(鼻同士が触れそうなギリギリのタイミングまで)


//SE 衣擦れ音(主人公がとっさに離れた音)



「あ、逃げちゃったから君の負けだね」



(顔を赤らめながら、悔しそうな顔をする主人公)

 


//勝ち誇った声で

「じゃあ、罰ゲーム♪ アタシに大好きって10回言ってね」

 

「もちろん、叫んじゃダメ。先生に聞こえちゃうかもしれないし」


//からかう感じで

「アタシの耳元で、愛情たっぷりにささやいてね」



(覚悟を決めて、ゆっくりと頷く主人公)



「じゃあ、君の愛の囁きまで、3、2、1、キュー」



//SE 心臓の音(高鳴っている)


 

(絞り出すように「大好き」と10回ささやく主人公)


 

//主人公の「大好き」にうなずくように

「うん。うん。うん」



(言い終わった後「満足ですか?」と尋ねる主人公)

 


//小悪魔っぽく

「んー。よく聞こえなかったかも。もう1回」



(「なんで!?」と叫ぶ主人公)



//いじわるっぽく

「元カレを忘れさせてくれるんでしょ? 全然足りないなー」



(理不尽に感じながら、逆らえない主人公)



//上機嫌に

「うんうん。君なら頷いてくれると思ってたよ」


「2回目。3、2、1、きゅー」


 

//SE 心臓の音(さっきよりは落ち着き気味で)


 

(出来るだけ愛をこめて「大好き」を10回ささやく主人公)


 

//さっきの「うん」よりも嬉しそうに

「うん、うん、うん!」



(「満足した?」と恨めしそうに言う主人公)


 

//少し蕩けた声で

「すごく伝わってきたよ。アタシが大好きって気持ち」


//幸せそうに

「ありがとね」



(照れながら「こちらこそありがとうございます」とうつむく主人公)



 

「ねえ、もう1回ポッキーゲームしない?」



(「え?」と素っ頓狂な声をあげる主人公)



//上目づかいで、ねだる感じで

「君の大好きを聞いたら、もっとしてみたくなっちゃった」



(唖然とする主人公)



//いつもの調子に持って

「ほら、今回は君が勝つかもしれないよ?」


「そしたら、アタシの『大好き』が聞けちゃう。君にとっても悪くない話でしょ?」



(「たしかに」と納得する主人公)



「じゃあ、決まりっ!」


「ほら、ポッキーをくわえて」



(1回目と同じように、ヒロインにポッキーをくわえさせてもらう主人公)



「ねえ、外で部活してる人の声、聞こえる?」



//外の部活動の喧噪を大きくしてください。

 


「みんな必死に部活動の練習をしてるんだろうなぁ」


「その隣でやるポッキーゲーム、ちょっと背徳感ない?」



(なんでいきなりそんな話をしたのかと疑問に思う主人公)

 

 

「それに元カレ、サッカー部なんだよね。今も校庭で練習してるかも」



(驚愕する主人公)



//SE 心臓が跳ね上がる音



「よーい、スタート」



//SE 心臓の音(爆発しそうなくらいに高鳴っている)


//SE ヒロインがポッキーを食べ進める音(1回目よりも早いペースで、鼻がくっつくところまで)

//SE 徐々に近づいてくる、ヒロインの吐息(1回目よりも荒め)


 

//SE 学校のスライド式ドアが開く音


//外の部活動の喧噪を小さくしてください。



//SE ポッキーが折れる音


//驚いたように

「なにっ!?」


 

//何かに気付いたように

「……あ」



(いきなりポッキーが折れて、ヒロインの様子を見る主人公)

 


//慌てた感じで

「ご、ごめん。ちょっと待ってて」



//SE ヒロインが遠ざかる足音


//ここからの会話はヒロインが入口で友達と話すパートです。

//ヒロインの声の音量を下げてください。



//主人公と話す時よりワントーン高い声で

「うん。そうなんだ。今の彼氏」


「地味? うーん、確かにそうだけどかわいいよ?」


「確かに元カレとは全然違うね」


「あははは。遊びなんかじゃないよ。アタシにとってはサイコーの彼氏なんだ」



(目を見開く主人公)

 


「うん。またねー」



//SE ヒロインが戻ってくる足音


//ヒロインの声の音量を元に戻してください。

 


//心底安心した声で

「ふー。見つかったのがアタシの友達でよかったよ〜〜。先生だったら大変なことになってたかも」



(ヒロインの顔を熱い瞳で見つめる主人公)



「……あー。ポッキー折れちゃったね。しかも、アタシのが短い」


//残念そうに

「これ、アタシの負けだよね……?」



(ヒロインのポッキーと自分が持っているポッキーを見比べる主人公)



「う〜〜〜〜。こんなの予想できないじゃん……」



(「でも、ヒロインさんが決めたルールなので」と強気に出る主人公)


 

//観念したように

「わかってるよ。アタシが言い出しっぺだもんね……」



//SE ヒロインが深呼吸する呼吸音

 


//少し恥ずかしそうに

「ちゃんと聞いててね……?」



//SE 衣擦れ音(ヒロインが近づく音)

 

//3秒ほど開けて

 


//左耳に囁いて、徐々に声が小さくなっていく感じで

「大好き 大好き 大好き 大好き 大好き 大好き 大好き 大好き 大好き だいしゅき……」



(幸福に浸る主人公)



//一息ついて

「……ふぅ」



//突然叫ぶ感じで

「悔しい! 童貞くんに負けるなんてっ!」


//照れながら怒っている感じで

「そんなにニヤけないでよっ! もう!」


//小声で

「せっかく主導権を握ってたのに台無しじゃん」


//悔しそうに

「明日は絶対に負けないからね?」



(「明日もゲームなの?」と尋ねる主人公)

 


//ちょっと気まずそうに

「まあ……ゲームじゃないんだけど」


//ちょっと無理して小悪魔っぽく

「でも、ある意味、キスよりもずっとすごいことだよ」



(「えっ!?」と驚きの声をあげる主人公)


 

//調子を取り戻して

「内容は明日のお楽しみ♪」


//右耳に囁く感じで

「アタシのことで頭をいっぱいにしてあげるから、覚悟しておいてね」


「アタシのサイコーの彼氏くん♪」

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