第8話 見てられない!(かれんside)

いま私は目の前ですみれが悠也に抱きついていて悠也の胸に頬をすりすりしているのを見せられています、なにを見せられているのでしょうか?


なんでこうなったかって?

それは8時間前に遡る,,,,,,


⭐︎⭐︎


今日は絶対2人の関係を聞く!と意気込んでいたが、いざ聞くとなるとやっぱ緊張する〜


だってもし私の夢の中の出来事でなんもそんなことなかったとしたら赤っ恥じゃん!!そんなところ悠也に見られるとか死んじゃう。


「どうしよう〜!!」


そんな事考えてたらいつの間にか5限まですぎてた,,,おかげでまったく授業には集中できなかった。今日覚えているのは、歴史のジェファソンという人物(アメリカ独立宣言を出したらしい)だけだ。


「ねぇ、どうしたのかれん?

今日朝からなんかおかしくない?なんかあった?」


そう話しかけてくるのは夏沢しょうか、最近増えているひらがなの名前の女の子で私の親友だ。


「いやさぁ、ハッキリさせたいことがあるんだけど聞く勇気が出なくてさぁ」


「なになにかれんらしくないじゃーん、もしかして恋愛関係?それなら喜んで相談乗るけど?」

「そんなわけなじゃん」

「そうですよね〜、あの数々の告白に応じない姫が恋愛の相談なんてないですよね〜」


なにそのラノベのタイトルみたいなのは


しょうかはクラスの女子から恋愛マスターとあだ名をつけられるくらい恋愛話や相談に食いつく、ちなみに最近は男子からも相談を受けるようになったらしい。本人は、生きてる年数=彼氏いない歴らしいのだが、言わないでおいてあげよう。


「だとしてもらしくないよ、かれんは何事も躊躇しないのが良いところじゃん、それとったら顔くらいしか良さないよ」

「なんかディスられてる?」

「冗談冗談」


こんな感じで不器用だけどわたしにいつも後一歩の勇気をくれるのがしょうかだ。



「ありがとう、うん。はっきりさせてくるよ」

「その息だー!」


なんか行動しないと始まらないしね、よし次の6限が終われば今日の授業は終わる。そしたら聞きに行く!


そして放課後、

「悠也、聞きたいことがあるんだけど」

なるべく強い女を意識して悠也に話しかけてみる。


「なんだよ」

それでも悠也はいつも通りの対応だ。じゃあ本題に移ろう。


「昨日悠也とすみれを監視してたんだけど、なんかハグしてなかった?」


そういうと悠也は明らかに動揺して


「ハ、ハグ?やるわけなくないか」

「いや、見ちゃったし、説明してよ」

「はぁ、わかったよ、、、すみれの家に行ってからで良いか?」

「うん」


本人はここで言って欲しいけどそっちの方がいいかな。


そして今に至る、、、


⭐︎⭐︎


家に入るとどうじにすみれが悠也に抱きついた。いつもなら部屋にいるのに、そんなに悠也に会いたかったのかな?

そして部屋に入ると悠也はすみれに抱きついて頬をすりすりとされながら手話を勉強したこと、すみれに懐かれていることを話してくれた。その間も変わらず、すみれはすりすりし続けてる…幸せそう過ぎない?顔から溢れてるけど。


………てか長くない!?もう49分くらいはそんなそんな感じだけど。あ、今50分になりました。


あーもう


「悠也、そろそろ帰るよ!」

「え、はやくない?」

「お母さんが早く帰ってこいって言ってたの!」

「お、おう、わかった」


そんな会話をして私たちはすみれの家を後にする。すみれには悠也が手話で説明してくれたらしい。すみれはちょっと悲しそうだったけど仕方ない。


「かれん、なんか怒ってる?」

「別に」


怒ってはない、そうだ怒ってはないんだ。でも、なんかすみれが悠也に甘えてるの見たら心に小さな棘が刺さったみたいな感覚がした。だからお母さんの言い訳なんて使ってしまった。

実はお母さんにそんなこと言われていない、なんか悠也とすみれを見てるのに耐えられなくなったのだ。


……なんだろうこの気持ちは、少なくとも私のこれまでの人生では感じたことがないこの感情



*******


こんにちはゆるせんです😀

実は週間ラブコメランキングの70位くらいにランクインしましたー(パチパチ)

正直言ってここまで伸びないと思ってたのでめちゃ嬉しいです。

後、目標だった★50も達成しました。次に目標は高く設定の100‼︎

まだ★をつけていない方もよろしくお願いします!

これからも面白いのを書けるように頑張ります‼︎

僕自身のフォロワーも増えたらきたら新作も書こうと思ってます!




新作出しました!タイトルは「隣のお嬢様が庶民的すぎる」です。ほのぼの系で書いてます。是非チェックお願いします!!

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