淫島ーR18種族が沢山いる島でDTを守りたいー

kuro1231

プロローグ

この世界は比較的平和だ




戦争は起こっていないし、スラムなんてものは存在しない




だが、俺にとって平和ではない




「隊長!サキュバスがどんどん集まってきてる!!」


「さながら、火に集まる羽虫かな?」


「馬鹿言ってないで前に行け!お前がいないと魅了がバンバン飛んでくる!!」




森の中を疾走し続ける。今宵の夜は人が、R18種族が多すぎる




「俺の力はまだ使えないぞ。俺を前提にして作戦を立てるなよ」


「理解している!」




服の中に隠し持っていたスタングレネードなどを投げ続ける


金が消し飛ぶ感覚に襲われる。そこにエクスタシーを感じて足が動かしにくくなる




「フルファイアだ!!!妨害行為を行う犯罪者を撃ち滅ぼせ!!!!」


「ゴム弾でも当たったら激痛が走り、走れなくなるぞ。火薬で撃ってるからな」


「知ってる!!フルメンバー!仮面を付けろ!!死ぬ気で逃げろ!!」




己のDTの為、己の命の為、仲間の心の為、俺はそれを守る為に逃げ続ける



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


遡ること数か月前




「え?この契約は絶対なんですか?」


「はい。絶対に執行されます」


目の前にいるパツパツのスーツを着ている保険の職員がそう断言する




「こんなふざけてるとしか思えない保険が?絶対?」


「はい。私も共感します。我が社の上の位の方々も驚いていました」


「ふざけた保険を作った人達が驚いてるんですか?」


「驚いています。というのも、この保険は1件しか契約されていませんでした」


「うちの両親がふざけた馬鹿野郎だったか」


頭を抱える。少し頭が痛い




今月、うちの両親が事故によって亡くなった


そして俺は孤独の身になったのだが、生きる為には金は必要不可欠だ


だから両親の遺産やら、保険やら、所有物などを悲しむ間もなく相続したのだが




その中にふざけた保険が残っていた




内容が本当にふざけている。保険名は初体験はサキュバスです


なのだが、これは別にいい。ふざけてる名前は他にもよくある


問題は契約内容だ。簡潔に書くと初体験は高位のサキュバス以外には出来ない


ただそれだけだ。だけども保険内容がふざけている理由は滅茶苦茶単純


保護能力があまりにも高すぎるのだ




保護能力というのは名の通り保護を行う力のことだ


その保護が高位のサキュバス以外の全てを弾く


付けてある保護能力の名前を数個読んだだけで眩暈がするほど強力だ


ドラゴンにすら破れないぞ






そんな契約内容が俺に対して契約されている。俺の知らぬところで


「まあ、、パパっと高位のサキュバスに頼んで頂ければ解除されますので」


「・・・・そうですか」


高位のサキュバス、、俺はサキュバスと行為をしたら死ぬ。ただの一般的なサキュバスでそうだ


断言はできないが、ほぼ確実に死ぬと言っていい。それが高位のサキュバス




「死刑宣告かな?」


「?、死刑?」


「こちらの話です」


どうにかして逃げ切らないといけない。己の命の為に






このR18種族が大量にいる淫島で

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