第7話 購入物が届いています

(宅配物を主人公の目の前に置く。主人公、手錠でどうにもできない)


「さて、今日はこの1週間で届いたこの通販の中身を点検します」 


「なんで恋ちゃんが持っているのか、それは恋ちゃんが全部受け取っていたから。拘禁中のあなたが恋ちゃんに黙って買い物はできませんぞ」


(やめて欲しい主人公)


「なんで、そんなに焦っているの? 見られちゃ困るものでも買ったの?」


「だめだよ~、恋ちゃんという彼女がいながらお色気雑誌なんて買ったら。この書籍って書かれている荷物な~んだ」


(包装をビリビリ破き、開封する)


「……えっ、あなた……本当に……買ってるじゃん。想像の斜め上過ぎてビックリ。こういうの見て何するの? 面白いの? 恋ちゃんがいるのに?」


「……恋ちゃんが一番だって? でも、こういうのは」


(耳元で)「ここでは、めっ」


(雑誌をパラパラめくる)


「一応、内容を確認しておこうね。えっと、この号のグラビアのテーマは、なになに……看守に24時間監視される日々……あなた、この生活楽しいでしょ?」


(雑誌を丸めて主人公の頬をつつく)


「拘禁癖なんてついたら、恋ちゃん困っちゃうよ~。ちゃ~んと反省して、恋ちゃんのことが忘れられないような体にして、普通に生活を送れるようにしてよ」


(恋ちゃん、圧迫しながら声色を低く)


「……それにしても、このグラビアの女、こんなのを目的であなたは手に入れたの? えっ? 恋ちゃんがいるのに? こんなのに時間を割けるのに、恋ちゃんは後回しなの? どうなの?」


「……恋ちゃんの顔が怖いって? だって~、こんな雑誌に負けてるなんて悔しいでしょ?」


「恋ちゃんが一番? 本当かな? 恋ちゃんが一番だって思っているならこんなの買わないよね……」


(主人公の耳をつねりながら)


「魔が差した? やっぱり、こういうのが好きなんだ? もしかして、こっちの荷物もそうなの? 開けるよ」


「……わぁお、映像商品が出てきちゃった……プリズン……、ありゃりゃ。ほんとうに拘禁系が好きなんだ、いじめられるのが好き?」


「恋ちゃんに拘束されるのが大好き? 恋ちゃんとの生活の参考に買ったって? じゃあ、恋ちゃんが見て勉強しろって?」


「じゃあ、プレイヤーに入れて、大画面、大音量で見ましょ~ね~」


(勘弁してほしい主人公)


「……捨てていいって? そっか、そっか、反省には不要だって、自分で気が付けたんだね。えらいえらい」


(雑誌をビリビリ、ディスクをバキバキ、主人公は様々な意味で呆然)


「さ~て。処分も終わったし。あなたを懲罰房に入れないとね。今日も、寝られないぞ~、あ、な、た」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る