第9話 仮釈放します
「さて、今日はお外へ出て社会復帰、外に出ても恋ちゃんが好きであることが抜け落ちないか練習するよ。つまり仮釈放です」
(街を歩く二人)
「外にはいろ~んな甘い蜜があるから、気を付けてね。あなた好みの人がいてもついていったらだめだよ」
「……恋ちゃんとのデートだから、今日はずっと一緒だって? 今日も、でしょ」
「それよりどう? このかっこ。新しいんだよ」
(主人公、感想を言う)
「……かわいい? そういうのは恋ちゃんが聞くよりも早く言って欲しいけど、合格にしておこう」
「じゃ、ん。手錠……はなしとして、手を繋ぐよ」
(主人公、手錠なしでホッとして、手を繋ぐ)
「さ~て、まずはどこに行く? 会わせたい人がいるって? それってもしかして……」
「ここって、宝飾品屋?」
「え? 恋ちゃんに会わせたい人ってこの人? ……この前あなたと歩いていた人だよね」
(不審そうにする恋ちゃん)
「ここの店員? あなたのお姉さん? 恋ちゃんが欲しいと言っていた指輪は給料3か月どころかボーナスも吹っ飛ぶから、相談していたって? ……ふ~ん、別にあなたのことを疑っていたわけじゃないし、誤解を招くことをしたのはあなただし、この拘禁生活もお灸を添えるにはちょうどよかったし……」
(誤解が解けて安心する恋ちゃん、目には……)
「恋ちゃん、別に泣いてないよ。何でそんなに指輪を急いだの? ボーナス入ってからで良かったんじゃない?」
「恋ちゃんと交際を始めた日に合わせたかったって? そっか……」
(耳元で)「ありがとう。大好きだよ」
☆☆☆
「でも、何で恋ちゃんも同伴して指輪を受け取りに行ったの? なんか、夜景が見える場所で入れ物から出してサプライズしてくれると思っていたのに」
(不満げな恋ちゃんに説明する主人公)
「それは恋ちゃんが拘禁するから買い物にも行けないし、勝手に開けるから郵便も使えないって? そうなんだ~、恋ちゃんのせいにするんだ~」
(耳元で)「いけない子」
「そんないけない子は、これを付けなさい」
(カバンから手錠を出す)
「また手錠かって、これがあったからこそ恋ちゃんとあなたはよりラブラブになったんでしょ? ラッキーアイテムだよ」
「そんなラッキーアイテムは嫌だ?」
「しょうがないな~、じゃあ、これ」
(婚姻届を出す恋ちゃん)
(耳元で)「明日から、ふ~ふ、だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます