恋ちゃんとの楽しい楽しい拘禁生活
水海リリィ
第1話 あなたを無期拘禁刑に処します☆
(クルマが到着する)
「あなたを
(主人公、困惑、腰縄、手錠)
「なんの罪かって? そ・れ・は……」
「恋愛罪。恋ちゃん以外を愛してしまった罪で恋愛罪。この罪は無期拘禁刑だよ。つまり」
「もう、二度とここからは出られない⋯⋯わけじゃないよ。期限が決まっていないだけだからね」
(鍵を開ける音)
「まっ、とにかく入って。説明はあとにするから。地獄の始まりだよん」
(扉が閉まる)
(ウキウキの恋ちゃん、渋々の主人公)
☆☆☆
「とりあえず、そこに座って。たっぷりとお話ししようね」
(椅子に座る主人公、対面に恋ちゃん)
「あなたは恋愛罪を犯した。恋ちゃん以外とデートしたんだよね」
(耳元で)「私というものがありながらね~」
(誤解であると主張する主人公)
「えっ、デートじゃないって? 信用できないなぁ〜」
「どうしたら信じるくれるかって?」
「ちゃ~んと、私とここで反省して、態度を矯正出来たら、だよ」
(主人公、手錠ガチャガチャ、立ち上がろうとするが拘束されている)
「こーら。暴れない、暴れない。私の言うことを聞いて、段階を重ねて行けば、きっと更生するからね」
「そんなの必要ないって? どうだろうな~ 恋ちゃん、大好きってのが伝わらないんだよなぁ~」
(恋ちゃん、主人公のほっぺ軽くつねる)
「大丈夫、大丈夫。痛いことはしないから。そんな悲しい顔しなくても、ここを出るときにはきっと恋ちゃんの事しか考えられないようになっているから」
「い、今も恋ちゃんのことしか考えていないって? でもなぁ~ 折角のどうせい……、じゃなくて収容生活だから、もっと、もっと、ラブラブになりたいよねぇ」
(恋ちゃん耳元で息を吐く→主人公緊張で静かになる)
「ん? 観念したんだね。そうそう、そうやって素直にならないとね」
(手を叩いて切り替える)
「じゃ、ここでのルールを説明するね。ここでの目的は貴方の恋ちゃんを蔑ろにしたことに対する罰ですっ。そして、恋ちゃんしか考えられないように教育・矯正をするからね。そのための生活一つ一つを恋ちゃんが見守ります。だから」
(耳元で)「勝手な行動はめっ」
「わかった? 今は分からなくてもきっと今後分かるよ。恋ちゃんの大切さ、愛おしさがね」
「さて、長くなりましたが」
「恋ちゃんとの楽しい楽しい拘禁生活、はじまり~、はじまり~」
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