第4話
高校の時から続けていたアパレルショップのアルバイト。
今でも続けている。
ある日、店長にバックヤードに呼ばれた。
「〇〇ちゃんさ、スタイリスト目指して勉強してるんだったよね??」
〇〇「はい。そうですけど…」
「今回ね、ウチのお店の新作スタイルブックの製作の手伝いをしてくれる子を探しててね、ぜひ〇〇ちゃんにやってもらいたくて…どうかな??」
〇〇「えっ?!いんですか??そんなの!」
「もちろん!〇〇ちゃんのマネキンのスタイリングは売上いいしね!お客さんからも評判いいからね!本部からもOKもらってるんた。だから〇〇ちゃんさえ良ければ…」
〇〇「はい!!ぜひやらせて下さい!!」
「良かったぁ〜!じゃぁさっそく来週から準備始めるからよろしくね!」
こうして本部での打ち合わせが始まった。
授業が終わってからの夕方。
毎日のように本部で打ち合わせ。
そしてモデルの選考日。
今回はカップル設定の撮影の為男女で選考しなくてはいけない。
色んな雑誌からモデルを探す。
先輩と一緒に雑誌を捲りながらふと目に止まった人…カップル設定での男女で写るショット…
〇〇「この人…どこかで…」
「あっ!この子ね!今人気の読モ。スタイル抜群だしキレイな子だよね。」
次のページを捲ると、
男性と見つめ微笑みあって写るモデルさん…
(この子やっぱり…紫耀くんと電車で一緒にいた子…)
もしかして…!!
そう思って次のページをめくる…
そこには男性とその女性がバックハグで写る…
〇〇「…あっ…しょおくんだ…」
ぼそっと呟いたつもりが・・・聞こえていたようで・・・
「あれ??この子知り合い??」
〇〇「いえ。あぁこの男の人…学校が一緒で…」
「えぇー!SHOでしょ??かっこいいよね~!凄いいい表情するんだよねこの子。
ちゃんと女性誌なら女性モデルさんをいかにキレイに魅せるか分かってるっていうかさ。
顔面パーフェクトかつ、自分のやるべき仕事を分かってる。
男性誌でも、服によって表情コロコロ変わって…読モじゃもったいないくらい。」
〇〇「へぇ~……」
(そんなに評判のいいモデルとは知らなかった…普段あんなにチャラいから…仕事も適当なのかと思ってた…)
「そうね!!この2人にオファーかけてみようかな?〇〇ちゃんSHOくんと知り合いなんだよね??話してみてくれない??」
〇〇「えっ?!…私が…ですか??」
「そっ。私からはこっちの女性モデルさんと連絡取ってみるから。」
〇〇「……えぇ…」
「モデルオファーも仕事のうちよ!頑張って!!」
〇〇「…分かりました…」
分かったと言ったものの…
紫耀くんの連絡先を知る訳もなく…
美空に事情を説明して、ジンくん伝えで連絡先を聞いた。
発音が響く…
あぁ出ないかな…
切ろうとした時…
紫耀「...はい。」
〇〇「あっ…えっ…〇〇ですけど……」
そう答えると後ろから女の人の声が…
「しょお~!早く~入ろう~」
〇〇「…あっ…ごめんなさい。今忙しいですよね…またかけ直します。」
紫耀「イヤ。大丈夫。ちょっと待って。場所変えるわ」
そう言うとスマホを離し小さい声で聞こえる会話…
「ごめん。仕事の電話。すぐ戻るから先に洗ってな。」
「えぇ~しょおに洗って欲しかったのに~。」
「後でいっぱい気持ちよくしてやるから…洗ってろよ」
「もう〜♥待ってる♥」
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