エピローグ 家族、君は、、

あの事件から2日後。また王様に呼び出された。


けっして来ただけで金貨百枚というものに釣られたわけではない。


けっしてだ。


さて、場所は王城。そこにはアカネヒーナ、勇爵、当然、国王がいた。


「ダルカナや。此度は勇爵家の蘇生、勇爵家襲撃を防いでくれたお礼として、ヒーナと婚約させる」


その一言で俺は今すぐここから帰りたくなった。


(は?王様、ついにボケたか)


「いや,王様,ボケるのはまだ早いんじゃないんです?」


「はっはっは。それが嫌ならその仮面を脱いでくれんかな?もちろん,脱がぬのなら絶対に婚約じゃが?」


「あーはいはい!わかったよ。脱げばいいんだろ、、、」


そうして俺はその仮面を取り、偽りの顔を一瞬で被った。


「ほー、、、お主、、、やはり貴族の子じゃな?何処のところじゃ?わしが全ての貴族に言っても良いのじゃーーーー」


「はぁ、、、ソレイヤ準男爵三男、ダルカナソレイヤです。、、、以後お見知り置き、、、しないでください。」


「ほっほっほ。ソレイヤといえば、、、五歳の息子が、、、同じまさか5歳と申すのか?」


「、、、そうですよ。高さ調整と,年齢詐称なんていつもしてますよ!」


「お主,それはあかんじゃろ、、、まぁ,わかったことじゃし、、、仮面は戻して良いぞ。」


そう言われたのですぐ被る。


「とりあえず帰りますね。親には言わないでくださいよ?あ,あと学園でも少し年齢詐称するけど、許してくださいね!」


「自由なやつじゃな、、、」


そう言いつつも,微笑む王様。


「それが僕という存在ですから。」


微笑み,その場を去った。



《sideアカネ》


凄い。その一言でしか言い表せれなかった。


魔族、天災の六厄神が現れた時,颯爽と現れ、相手を弄び、華麗に倒した。


誰も勝てない。


完全無欠。誰もが目を奪われるような強さで相手を惑わし、倒す。


その流麗な動きは誰も見えない。


速すぎる、そして、、、


力強い。一撃で魔族を葬るほどの一撃はまさに最強の一撃だった。


そしてもう一つ驚くべきことがあった。


彼は一度も【傷を負っていない】要は、、、無傷で全てを消し去った。


私は思った。彼が本物の天才で、最強だと。


そして王都に来てもらったダルカナを見て思った。


顔が綺麗で整っていると。


だが同時に思った。


これは本当に彼の顔なのかと。


仮面をとった一瞬。彼はもう一度顔に手をやって顔を上げた。


そこで顔を変えたかのように。


実際はわからない。


だが、一つ言えることは、


「学園、、、確か来るんだよね、」


学園に同じ年に来るということ。


だったら。


「また会いたいな。私の王子様。」


そう思った。


そして私は次の日から剣術の修行に力をまた入れ始め,


もっと強くなることを頑張った。


いつか、また彼に会うときに、


隣に居られるように。

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