乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰にも知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利

0章 一幕トーナとコラルナ 4名の救出

プロローグ転、、、生。しました。

僕は高校一年生の菅原永利!


スクールカースト毎年度最下位から三番目不動の男さ!


さて,僕の今の状況を言おう!


それはな、、、目の前に自称可愛い女神と対面中だ!


「はーい、そろそろ死んだの理解して落ち着きましたか〜?」


どうしてこうなったか、、、ことの始まりは今日の朝のことだった。




六月中旬。梅雨真っ只中で傘を刺しながら高校へ向かっていた。


友達のスクールカースト最下位から二番目の白上黄土と学校へ向かっている途中だった。


「いや〜雨だるいな〜白上。」


その日はいつも通り,二人でゆっくりと登校していた。


「ほんとだよなぁ、、、早く止んでほしいわ。なんか魔法使えたらいいのに」


「あんま夢見すぎんなよ。俺なんて厨二病の時変な技名考えて大声で叫んでて恥ずかしかったんだ。親友にそんな思いさせねぇよ。」


「永利、、、ちなみにどんな技名?」


「いや人の黒歴史掘るな?永刻魔法だ。」


そんな会話をしながら登校していた。

そうしていたら目の前に女の人がいることに気づいた。


「な,なあ、白上、前のお姉さん可愛くね?ナンパしに行かね?」


「永利、、、そいつは俺の獲物だ」


「ざけんじゃねぇ,先に見つけたのは俺だぞ!」


「ウルセェ!」


そう言い合ってると,お姉さんはこちらを向いた。右手には血のついたナイフのようなものを持っていた。


「「、、、」」


二人で絶句しては悟った


((終わった,来世に任せるか))


そして走ってきたお姉さんから逃げるように俺らは来た道を走る。だが、、、


「いつっ、、、」


僕の足が肉離れを起こした。最近運動しなかったからか、、、


「おねぇさん、、、見逃してくれませんかね?キュルルン!」


ウルウルお目々で助けをこうが案の定逃すかなどさらさらないようだった。だが、こうとも思えた。最初から僕を狙っていたかのように、、、


その後、雨がザーザー降る中、僕の断末魔が響いた。だが、それは雨のせいで弱々しく思えた。


殺人鬼のような女はもういない。


ついでに俺の親友も見えない。


(白上は逃げれたかな、、、ま,もう関係ないか)


最後に聞こえたのは救急車とパトカーの音と、雨の僕の体を打つような音だった。




と,ここまでが俺が覚えていることだ。そして起きたら、、、


「ここにいたと、、、」


「とりあえず転生させますね?」


「いや唐突過ぎない⁈」


「いや時間押してるんで、、、このあと神々で飲み会あるし」


「わかりましたよ。とりあえずどんな世界なのか教えてくれます?」


「はい!貴方ね転生してもらうのは,


『恋冬学園』のあるキャラです!では,異世界ライフ,楽しんでください!」


「もっと詳しく教えてくれてもいいだろ!」


そうやりとりするとまた僕の意識はそこで暗転した。


次に目を覚ますとーーーーーーーーーー


「奥様,旦那様!アラル様が!生まれましたよ!立派な男の子です!」


「おお!この子が!将来はかっこいい男の子になりそうだな」


「ええ!私と貴方の一人女の子ですわ!」


そんな声が聞こえてきた。


(そっか,もう転生したのか、、、僕はアラルというのか、、、ん?恋冬学園?アラル?、、、これって、、、

    あの有名乙女ゲーの世界なのか?


確か前世全ルートクリアしたゲームの一つに

こんな感じの名前のやついたな、、、でも,それならこの世界で無双が出来る気がする!一応この世界、乙女ゲーだけど、俺はそんなのお構いなしに、この世界で無敵の存在になってやる!)


アラル、もとい菅原永利は生まれたその日、この世界で生きてく上の最終目標が決まった。

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