第九章 語りの連鎖、灯りの広がり。
タグには、ユイの声が残っていた。
レンの声も、重なっていた。
それらは、ただの音やなかった。語りの断片。疼きの記録。変身の証。
ユイは、タグを手渡した。次の語り手に……
レンは、語りを受け止めた。次の疼きに……
語りは、連鎖する。灯りは、広がる。春は、何度でも始まる。
誰かの声が、誰かの疼きを揺らす。
誰かの語りが、誰かの変身を導く。
それが、語りの魔法やない力。
でも、ウチらには、それがいちばんの魔法や。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます