天空の塔と配信

「あれが、空中ダンジョン…/日」


「まさしく、天空の塔だね!/中」


「美しい…これであの方も…/日」


「なんか言ったか?ただ、あそこからはとてつもない気配を感じるな。/米」


塔を見上げる彼らの元へ、3人の探索者が近づいていた。


「私たちも行くよ。/米」


「これからは8人で行きましょう。/米」


「手伝ってやるぜ!/米」


ワールドハンターの3人だった。


「途中参戦か?お前らだけ労力をかけずにいやがって。腹立たしいな。/米」


「喧嘩している場合ではない。/豪」


「そうだよ!アオシロによると、うちら全員が合わさっても勝てないんでしょ?ならみんなで行くしかないよ!/中」


「たしかに気に食わねぇが、全員いた方がまだマシだろうな。/日」


「せっかく全員居るんだ。もう行ってしまわないかい?/米」


《コメント》

:ほんとに大丈夫?

:ここまでアオシロの言ってること合ってるから、やばいんじゃない?

:せめて休もうよ

:そういえばさっきアオシロ配信始めてたぞ


「アオシロか…見てるか?お前が言った通りだった!だが、俺らを侮ってもらっちゃ困るぜ。俺らが負けるわけないだろ!/米」


「よし、行くぞ!」


たしかにダンジョンは空にあった。しかし、ダンジョンの入口は高荒の塔の近くに出現していた。だからこそ、彼らはすぐに挑むことが出来た。


8人のSSS探索者が、魔法陣に吸い込まれていった。


ーーー

【天空の塔出現!】


山本

[アオシロさん、SSSランク探索者が高荒の塔の扉を発見し、天空の塔を出現させました。気づいてるいないようなので、お知らせしました。]


ん?今起きたんだけど…まさか!


そう思って、俺はスマホを見た。

そこにうつるのは、連絡の数々。


山本さんの連絡によると、探索者のバカが天空の塔を出現させてしまったらしい。


待って、鍵は?いや鍵は俺の元にある…ではなぜ?

そう思って配信を見ると、SSSランクの男が同じ鍵を持っていた。


「なんで2つあるの?俺は1つしか生み出してない…しかも、ワールドハンターでは止められなかったのかぁ。」


ワールドハンターのリーダーなら絶対止めたはずなんだけどな。彼も実は行きたかったのかな?見当違いかな?


「そういえば今日配信するって言ってたっけ。いつでも助けに行けるように、今から配信始めちゃおっかなー。」



そう思って、適当なダンジョンに行った。近くにいなくても、テレポートをすればどこへも行けるしね。


「久しぶりのダンジョン配信だ。」


:天空の塔今攻略中だけど

:おひさー

:さすがにいつもより同接少ないね


やっぱり天空の塔についてのコメント来るよねー。

全無視でいっか!


「今日はSSランクダンジョンだ。今回はボスを周回する予定だ。そのために、リポップ時間が短いダンジョンに来ている。」


:へー

:そんなんあるんだ

:いつもどうり1回落ちます


「そうだな。今回の目的はボスだ。深層まで40分で行く。そこから深層ボスまで19分だ。行くぞ。」


:行ってら

:ごーごー!

:いっくぞー


ーーー

「ここが天空の塔か。/日」


「なんか雰囲気が違うね。/中」


「おい!ここになんか書いてるぜ?/米」


[ここは天空の塔です。このダンジョンは全部で20階層。人間界では、淵層、と呼ばれています。この塔で必要なのはただ1つ、強さのみ。挑戦者よ、全身全霊で挑みなさい。]


「ダンジョンなりの優しさか?/豪」


:なんやこれw

:注意書きw

:でもこれあるってことは難しいんじゃない?


「私たちが先陣を切ります。みなさんは着いてきてください。/米」


ワールドハンターが先陣を切り、ダンジョンを駆け抜けていった。

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