インタールード とあるテレパシー ヒョウの形

インタールード

Q『The Plastic Pilgrim’s Progress』

Q『P. P. Pちゃん?』

P『やほやほ、久遠くおんちゃん?』

Q「やっほー、P.P.Pちゃん』

P『こっちヒョウ降ってる』

Q『そっちにもヒョウなんて振るんだ』

P『久遠ちゃんのとこにも?』

Q『あるある、まだ季節じゃないけどね』

P『そうなんだ!なんかそれって……』

Q『それって……?』

P『嬉しい』

Q『私もだよ』

P『違う場所にいても、久遠ちゃんとつながってるみたい』

Q『うん、私も』

P『ふふふ』

Q『ちゃんと手袋してあったかくしてね』

P『もちろん。手袋どころか、最低でもグローブはないと』

Q『そんなに?』

P『グローブどころかガントレットもほしいとこだね』

Q『防寒になるかな?』

P『防寒っていうか、全身防御で歩かないととんでも無いよ』

Q『あれ?』

P『食べられちゃうから』

Q『……』

P『ヒョウに』

Q『これはアレだ』

P『え?』

Q『カルチャーショック!』

P『あれれ』

Q『そっちのヒョウって雪の形?』

P『ううん』

Q『どんな形してるの?』

P『ヒョウってそっちにもいない? 縞模様の』

Q『ネコ科の?』

P『そう!』

Q『豹降ってるの? そっち……』

P『この季節はね』

Q『大変だね……』

Q『そっちの星は』

P『お互い様だよ』

Q『こっちに豹なんて降らないよ。そもそも豹いるんだね』

P『ペディセル間ニュートリション転送プロトコルの賜物だね』

Q『遺伝子情報も転送可能なんだね』

P『うん。そっちの星の動物だけを集めた動物園もあるんだよ』

Q『へえ!すごい!』

P『ヒトっていう動物が賢くて人気なの』

Q『それたぶん私たち』

P『え? そうなの?』

Q『私もヒトだから』

P『そうなんだ。曲芸とかできる?』

Q『私はできないよ』

P『そうなんだ。やっぱり訓練されたヒトなのかな』

Q『その動物園、一周回って見てみたいかも』

P『見せたいなー』

Q『行きたーい』

P『うん』

Q『――いたい』

P『え?』

Q『会いたいよ、P.P.P.ちゃん』

P『私もだよ』

Q『P.P.P.ちゃんと話せない日は、悲しい』

P『私も』

Q『P.P.P.ちゃんしかいないよ、私には』

P『ありがとう』

Q『好き』

P『うん』

Q『好き』

P『私も好き』

Q『……聞かせて?』

P『今日も?』

Q『うん』

P『待って』

Q『……』

P『……』

Q『……』

P『……』

Q『……』

P『……』

Q『……』

P『……』

Q『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『……』

P『あっ……』

Q『んっ…』

P『好き……』

Q『私も……ん』

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