デスチワワの恩返し

雪の中を歩いていたおじいさんは、デスチワワが猟師の罠にかかっているのを発見したので罠を外してあげました。デスチワワの目は血走っていましたがギリギリ【デスアイズ】は発動していなかったのでおじいさんは助かり、デスチワワは低い唸り声を上げながら逃げて行きました。数日後、おじいさんの家に小柄で天然パーマのかかった眉間にしわを目いっぱい寄せた青年がやってきて、「しばらく泊めてください。お礼はちゃんとします」と言うので、おじいさんはその眉間のしわと険しい目つきに驚きながらも眉間にしわのえぐいくらい寄った青年を泊めました。青年は、「今から旗を折りますが、おじいさんは絶対にふすまを開けないでください。」といい、奥の部屋にこもって唸り声を上げ始めました。グルルル、グルルルル、という声におじいさんも当惑し、思わずふすまをこっそり開けて中を覗くと毛を引きちぎるいたみで唸り声と涙を流しながら鬼の形相で旗を折っているデスチワワがおりました。デスチワワはひとこと、「見たな。」というと家の外へ駆け出していき、たまたまおじいさんの家を襲おうとしていた熊180頭をデスチワワに封じられた能力【デスアイズ】で穴と言う穴から血を噴き出させて蹂躙、皆殺しにしてワ”ンワ”ンワ”ンワ”ンと叫びながらどこかへ行きました。熊肉は大層おいしく、熊の皮はとても暖かく、売り物にもなり、高く売れ、デスチワワの抜け毛でできたマフラーはおじいさんが使用しました


おわれ

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