なんだかんだで9話
十二使徒の一人。白銀の貴公子ダイヤモンドの最終奥義ダイヤモンドブリザードでダーくんは、氷漬けにされてしまった。
だが、なんだかんだで赤毛の雪男アンは、氷漬けになっていなかった。
「並の雪男なら、氷漬けになっていただろう。しかし、オレは赤毛の雪男、赤毛だから、なんだかんだで氷漬けにならなかった様だな。なんだかんだで」
アンはダイヤモンドにズンズンと近づいて行く。
ダイヤモンドは唖然とした。
「俺のたった一つの技、最終奥義が効かないなど······なんて理不尽なんだ······まるでイジメじゃないか······どうしてだ、どしてぇ、どしてボクのことイジメんの?」
「今更、被害者ヅラか? 何人も氷漬けにしておいて」
アンは、ダイヤモンドの右腕を大きな手で掴む。
「ま······待て······話せばわか······わか······ワカ······ワカ○ちゃん。そうだ! なぜワカ○ちゃんのパンチラがどうどうと放送されているのか話し合おう!」
「それは、ワカ○ちゃんのパンチラを、いやらしく見る人間がいないからだ」
アンは、もう片方の大きな手でダイヤモンドの肩を掴んだ。
「ちょっと······ちょっとマッチョ」
「それは、ちょっと待ってちょ、と言いたいのか?」
アンは、ダイヤモンドの身体を引き寄せて、剛腕の腕でダイヤモンドを絞め上げる。
バキ! ボキ! ベキ!
「ギャアアアス!!!」
ダイヤモンドの身体の骨が、なんだかんだで全身砕けた。
「おまえは、技が一つしかないと言ったな。俺の技も一つだ。この剛腕で相手を絞め上げ、骨を砕く」
「ウグアアア······魔王デスよ。俺は最後まで······十二使徒の誇りを捨てず······最後まで闘い抜きました······ゴハァァァ······」
ダイヤモンドの身体が、なんだかんだで氷の粒となり消えていった。
氷漬けになっていた戦士や格闘家の氷が溶けていき、なんだかんだで全員が息を吹き返した
平和の女神像が輝き出した。
「やったぞ、ダー! これでおまえの身体の氷も······」
ダーくんは、氷漬けのままだった。
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