第2話デコボコ

 宇宙人の来訪によって、この世界は大きく変わった。

地球には今、様々な宇宙人が当然のように住みつき、政府は新たな方針を打ち出してはいるが――それが本当に「人間の意思」なのかは誰にもわからない。


 そんな中、宇宙人アマランサスは“ミオの死神の血”の噂を耳にして、二人の殺し屋を雇った。


「アマランサス。その死神の血を持ってる女を“生け捕り”にしろってことか?」

殺し屋デコが問うと、アマランサスは薄く笑う。


「そうだ。その女の血が本物ならば――計り知れない利用価値がある。」


「しかしよ、殺し屋の俺たちに生け捕りを命じるなんてな。」

ボコがぶつぶつ言うと、アマランサスは鋭い目を向けた。


「お前たちの腕を見込んで頼んでいる。しくじるな。」


 その言葉を背に、デコとボコはミオを捕えるため動き出した。


 ――その頃。


剣は庭で木刀を振っていた。そこへミオが駆け寄ってくる。


「剣。この人が前に話した護衛の人――ガンマよ。」


ミオの隣に立っていたのは、渋みのある風格をまとった男だった。


「あんたが剣か。ミオから聞いてる。さっきも言ったが俺からも自己紹介しとく。

俺はガンマ。銃に関して、俺の右に出る奴はいない。」


「ガンマか。よろしくな。俺は剣。」

二人はがっちりと握手を交わす。


 ――その頃、デコとボコはミオの屋敷に到着していた。


「どうする?兄貴。」

ボコがこそこそと聞くと、デコは肩をすくめた。


「生け捕りだろ?堂々と正面からでいい。」


二人は玄関を押し開け、侵入。

剣を見つけるなり、ボコが背中の金棒を抜いて吠える。


「護衛かァ?」


金棒が唸りを上げて振り下ろされる。しかし剣は木刀でそれを受け止めた。


「……重いな、その一撃。」


拮抗の最中、デコはガトリングガンを引き抜き、屋敷の奥へと走る。


 そしてついにミオを発見すると、迷いなく引き金に手をかける――

だが撃つより早く、ガンマの銃声が響いた。デコはぎりぎりで身を翻す。


「ミオ、どっかに隠れてろ。」

ガンマは手早くマグナムに弾を装填し、冷酷に言い放つ。


「どうした?早く撃ってこい。

このマグナムの六発以内で、俺はお前を仕留める。」


「俺を舐めんなッ!!」

デコは叫び、ガトリングガンを乱射。弾丸が雨のように降り注ぐ。


銃撃をかわしながら物陰に身を隠すガンマだが、ガトリングの連射は周囲の遮蔽物を次々と削り取っていく。


 一方その頃、剣とボコの戦いも激しさを増していた。

剣は木刀を振り抜くが、ボコの金棒が壁のように立ち塞がり、隙を突かれて剣は蹴り飛ばされる――。

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