あぁこんな世界に幸せがあるのなら

@534

序章

プロローグ

  この世界は残酷だそう何度思ったことか… 


 人生うまく行かないのが当たり前、助けてほしくても助けてくれる人間はほんの一握り、悲しい事を悲しいと言えず。助けてもらうことが恥ずかしい事と考える人、見て見ぬふりをする人、泣いていることを馬鹿にされ、あぁ…泣くことは恥ずかしい事なんだとそう思ってしまう人が多くいるこの世界〜


「…それでも私は」


膝をつき立ち止まり咽び泣く事だけはしたくない。

そうしてしまえば、自分が何かに対して諦めてしまうのでわないかと考えてしまうからだ。

 

「今までがそうであったように、これからもそうである為に」


 今まで、出会ってきた人達の顔を思い出す。

生きることの尊さ、強く生き続ける事の大切さそういった事を教えてもらったこの人生…


「あの人達に笑われないように褒めてもらえるように、あいつらに精一杯感謝の言葉が言えるように謝れるように…」


 先に死んでいった友や恩人の顔を思い出す。

何度死にたいと思ってもあの人達の顔が頭に浮かび友ならあの人達なら今の自分にどんな言葉をかけるのだろうか…そう思いながら目の前にいる敵に刃をむける。


「今の自分の一所懸命を貫き通すために、貴方方から背を向け逃げることはしたくない」


これを人は、「誇り」と言うのだろうか…


 そう…あれは孤児院にいた頃、友や恩人と出会ったことで私、嫌…俺の人生は大きく変わり、あの人の弟子あったからこそ生きていることが幸せと感じるのだろう…









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