第4話 ギルドへ

校長室

フイル「校長。ラウスを

外に出させてください」

ラウス「ちょッ!先生!」

校長「君は…フイル君それは出来ない。

彼は私の友人から預かっているんだ。

そしてこの学園を卒業させることを

約束したんだ。」

フイル「校長、この学園の卒業条件は

D級冒険者資格と貴族会の出席、

他国への留学、四年の在籍記録ですよね?」

校長「その通りだが…」

フイル「一年で全部終わらせます。」

ラウス「!?」

現在、ラウスはバラエデ共和国第一魔法学園

三年目。在籍記録については心配ないが、

残りの条件はかなり難しく、

在籍8年でようやくなせる物なのだ。

校長「最短四年でここを卒業できたのは

今までで1人のみ。その難しさは

わかっているな?」

フイル「心得ております」

校長はもともと多い皺を眉間に寄せた。

校長はラウスが生まれた時から

可愛いがっている。当然手放したくはない。

しかし、

校長「わかりました。ラウスさんの一年の

外出を許しましょう。」

ラウス「おぉ…!」

校長「しかし条件が三つあります。一つ目は

一年で卒業させること。二つ目は

ラウス君を死なせないこと。三つ目は

半年後の定期試験を合格すること。

いいですね?ラウス君、フイル君」

2人「はい!!」

───☆───☆───☆───

フイル「ほらついたぞ。ここがギルドだ」

ラウス「でかぁぁぁ…30mぐらい

あるんじゃないですか!?」

フイル「そーだな…ギルドと宿が合体

してるからな」

到着したギルドは王国随一の大きさを誇る

ベルファーナギルド組合本部。

冒険者業や商業、保安業まで幅広く活躍する

ギルドだ。

ラウス「イメージだともっと小さいと

思ってたんですけどねぇ…」

フイル「お前、外に出た事ないのか?」

ラウス「学園は寮生活なんで外に出る機会は

なかなか無かったですね!うちの学園は

申請しないと遠征などもなかったんで

実習訓練とかも捕獲されて来た

魔物でしたり、あ!でも一度だけ

学園外に出た事があって……」

フイル「…お前意外とめちゃくちゃ喋るな」

ラウス「そうですか?」

フイル「あぁ…初対面の会話も少なかったし

もっと淡々としてるイメージだったんだが」

ラウス「人とあまり喋って来なかったから

かもしれませんね」

フイル「なるほどな〜…まぁ、

とりあえず階級測定行こう」

階級測定とは、魔道具に手をかざし魔力量や

体力、使用魔法を元にHからF級のいづれかを

測る試験だ。

───☆───☆───☆───

ギルド内はいかにも中世ヨーロッパの酒場

という雰囲気だった。2人は奥に進み、

受付にいる桃色の髪を後ろで結んだ女性に

話しかけた。

受付「フイル君…講師の依頼は…」

フイル「あぁ…やめてきた!」

ラウス(今まで1番良い返事ッ…!!)

それを聞いた受付は頭を抑えながら言う。

受付「はぁ…あなたはいつもいつも…んで!

そこの子は?見慣れないけど。」

フイル「ヘッドハンティングしてきた。」

受付「はぁ⁉︎万年ぼっちプレイヤーの

あのフイル君が!!?」

フイル「お前らそんなん裏で言ってんのか」

受付「ていうかまさかこの子魔法学園から

連れて来たの!?」

フイル「あぁ。良くわかったな」

受付「なーにしてんの!?依頼を

辞退して生徒は引き抜いて来たの!?

馬鹿!?いや馬鹿ね!?」

フイル「辞退じゃねぇ。個別指導だ。」

受付「あーーもーー面倒事を毎回毎回

増やさないでよぉ!」

ラウス(…苦労してんだろうなぁ)

受付「はぁ…で、どうせ階級測定しろって

言うのねわかってる!」

フイル「お、さすが」

受付「やっぱあの子にあんたの対応は

させるべきじゃないわ…あ、私はベル。

よろしく。」

ラウス「あ、ラウスです!

よろしくお願いします。」

ベル「じゃあさっそく階級測定しよっか!」

ラウス「はい!」

ベルは奥の部屋に行き両手で持てるほどの

重そうな石盤を持ってきた。

ベル「っんしょ。この石板に手を当てて!

自動で魔力量とか体力を基準に

測りランク付けしてくれるから。」

ラウス「これでいいですか?」

ラウスが手をかざすと石盤の上についていた

小さな水晶が黄緑色に光出した。

ベル「ふむふむなるほど…適正魔法は

風と雷…これならギリギリF級に

なれないぐらいかなぁ…」

フイル「はぁ?ギリギリならF級に

あげてくれよ」

ラウス「先生無理言わないで

あげてくださいよ」

ベル「そんなこと言われても規則だから」

フイル「…ちぇっ」

ベル「あんた…昔の方が可愛いかったわよ」

フイル「うっせ」

ラウス(とりあえず今日は

もう終わりだな。さ、宿に…)

───☆───☆───☆───

ラウス「と、思ったのにぃ〜」

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