Episode3 目を覚まさないジョン

ジョンの様態の噂は瞬時に広がった。ジョンの病室には毎日誰かがお見舞いに来ていた。


ノックス「本当に目を覚まさなくなってしまったのかい?」


マーちゃん「あぁ、医者に調べてもらっても原因は分からないんだ」


ノックス「原因不明の病気、これはなにかがありそうだ」


マーちゃん「なにかって?」


ノックス「例えばジョンが寝ている間に睡眠薬を飲ませたとかね」


マーちゃん「それだとコムロが気づくはずだ。あいつは音に敏感だし」


マーちゃん「とりあえずそのことをコムロに言ってみるぜ。ありがとう、ノックス」


ノックス「僕もなにか手伝えることがあったら言ってね」


マーちゃん「あぁ」


マーちゃん「なぁ、コムロ」


コムロ「なんだ」


マーちゃん「さっきノックスと話してたんだが、ジョンが目を覚まさない病気、なにか事件との関連性はないか?」


コムロ「無くはない。いきなり目を覚まさないなど不自然だからな」


マーちゃん「じゃあ調べてくれよ!」


コムロ「それは無理だ。俺はジョンのそばにいることが今の役目だと思っている」


コムロ「だから俺が調べることはできない」


コムロは探偵という仕事を放棄するような言葉を放った。俺はどうしようとひたすら考えた。


マーちゃん「そうか、俺が探偵になればいいんだ!」


俺が考えた最善の考えだった。正直俺に探偵なんかできるとは思っていない。だが俺がやらないとジョンの身が危ない。できるかできないか半信半疑のまま決断をしたのだった。


マーちゃん「とりあえず情報収集だな(コムロ風に言う)」


マーちゃん「俺だけでは解決できないからノックスに頼もう」


こうして俺はノックスに捜索を手伝って欲しいと頼んだ


ノックス「なるほどね、僕も手伝おう」


マーちゃん「本当か!?」


ノックス「もちろん、僕が嘘をついたことなんてなかっただろう?」


マーちゃん「ありがとう、ノックス!」


ノックス「とりあえずジョンが寝ていた部屋に行ってみようか、そこになにか手がかりがあるかもしれない」


2人はマーちゃん商店へ向かった。

マーちゃん「ここがジョンの寝ていた部屋だ」


ノックス「二手に別れてなにか手がかりがあるか探してみよう」


20分後

ノックス「…!これは!」


マーちゃん「なにか見つかったのか」


ノックス「ビン?みたいなものがここにあった」


マーちゃん「見た感じ酒では無さそうだな」


ノックス「指紋検査をしよう」


マーちゃん「指紋検査なんかできるのか?」


ノックス「館に行けばできるよ」


マーちゃん「それは初めて知った。とりあえず館に行こう」








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