A-Bルート

第7話-A-B 

◇◆◇


影が唸り、剣を構えたまま立ち止まる。


しかし、刃は振るわれなかった。

代わりに、掠れた声が響いた。


「まだ、間に合う……お前の力を使え」


理解できぬ言葉だったが、

彼は無意識に頷いた。


影に導かれるように、廃墟の奥へ進む。

崩れた柱の隙間から、奇妙な光が差し込む。


古びた祭壇の前に立つと、

影は一歩後退し、黙って見守る。


そこに、かすかな振動が床から伝わる。


――この力を使うか否かで、

未来は変わるのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る