マリアローズの魔法〜世界を取り戻す物語〜
千本木レナ
プロローグ マリアローズ・ワインレッド
自分をよく言うなら優秀で何でもできる男の子。
悪く言えば自分の意見も言えずやりたい事を我慢し続ける日々。
両親、特にお母さんには優秀な事を求められた。
お母さんに言っても否定されるのが怖いから何も言う事が出来ない。
ずっと鬱憤とした毎日、自由も何もない日々。
何も変えようとせず、色んな理由をつけて諦めて、そんな自分が嫌で自己権をしながら、心が苦しくなっていく日々。
自分の本当の気持ちにも向き合えず嫌な日常を過ごす日々。
どうして自分だけこんな日々を過ごさなければならないのだろう。
自分だってみんなと同じように遊びたい。羨ましい、僕もみんなみたいにやりたい。
そんな思いに描かれながらも何も出来ず、ただ言われた事をやるだけの日々。
自由になったら楽しい事がしたい。友達も欲しい。優秀な子を解放したい。
魔法でも使えたら自分は自由を手に入れたいのに。そうすれば何か変わるかもしれない。
魔法が使えれば、自分の願いを叶えて好きな事が出来る。やりたい事をやれる。
そんな妄想を頭の中で考えていたりするのだ。
だけど、そんな事なんて起こるわけがない。魔法なんて幻想だ。そんな物はおとぎ話の話でしかない。そんな物を描く事など間違っている。
そう思っていたあの日までは。
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