シン・マダム・フラッシャー Air/まごころを、チミに
怪人丁
01-1
怪物と戦おうとする者は、自分が怪物にならぬように気をつけなければならない
ここが野外であるにも係わらず、その女は全裸だった。
黒のハイヒールに黒のハーフグローブ、首には黒のチョーカーを装着し、セレブ風な黒のツバ広帽子を目深に被っている。
後は何も身に着けていない。
残りはすべて、露出していた。
白く瑞々しい、汚れなき新雪のような全身の肌を。
装着品があるので厳密には全裸とはいえないのだが、【これを全裸とする】。
その裸婦を目にした喰謳汰[うえたおうた]は、
「でっっっっ…!」
と唸ってしまった。
【見れば解る子】である彼は、その優れた観察力により、目測で正確な肉体寸法を測る事ができた。
(バスト124センチ)
巨乳と爆乳の境界線は100センチオーバーの大台に乗るかどうかである。
その裸女は文句なしの爆乳であった。
先ほど謳汰が「でっっっっ…」と唸ったのは、この爆乳を目撃して思わず「でかっ!」と口走ってしまいそうになったからであった。
(ヒップ108センチ)
オッパイ同様、巨尻と爆尻の境目も100センチオーバーである。
よって女は、申し分のない爆尻であった。
爆った乳房と爆ったお尻をしているが、腰回りはちゃんとくびれており、メリハリのある悩ましいボディーラインを描いていた。
(全長190センチ。高さ12センチのハイヒールを履いているので、身長は178センチ)
180近い長身であるため、そのデカチチデカシリが様になっており、実に恵体である。
(長身痩躯ならぬ【長身恵躯】といったところか)
そんな事を考える謳汰。
丸見えとなっている女の体には、視線を惹く点が更に二つあった。
一つ目は、お腹である。
モンニュリと、しっかり掴めるほどの柔肉が蓄えられた、ちょっとポッチャリしている腹部。
前かがみをすれば腹肉が段々を成してしまうだろう。
否定的な言い方をすれば、だらしない腹であった。
(ちょいポチャお腹。僕としては見苦しい感じは全くしない)
と謳汰は思った。
女の裸身は、雌大な胸、安産型の尻、柔肉を携えた腹、を特徴とする、母性感あふれるムチムチとした母性的女体であった。
そして視線を惹く点の二つ目は、陰毛である。
その裸婦の股間には陰毛があった。
敢えて処理しないというスタンスなのだろう。
ウルトラワイルド形のアンダーヘアが逆三角形を成して陰部に群生し、外気に晒されていた。
女の陰毛は漆黒で茫茫としており、濃ゆい。
剛毛である。
繁茂面積は広めで、そのままビキニを着れば左右はもちろん上部からも盛大にハミ毛してしまうレベルであった。
裸の女は自身の肢体を誇るように軽く両手を広げて、その場でくるりと一回転する。
遠心力で巨大な胸部がブルンと震え、柔らかな腹肉がポヨッと波打ち、臀部がプリンと弾む。
そして陰毛が風にそよいだ。
それから女はコツンとヒールを高らかに鳴らして一歩踏み出し、胸をそびやかした。
腰に手を当て、科を作るポージングをし、
「おばさんの名はマダム・フラッシャー39歳! 一児の母!」
と、気品ある声質で名乗りを上げる。
フラッシャーは露出狂という意味の俗語である。
露出狂とは裸体を晒す事に快感を覚える人の事である。
もはや一目瞭然であるが、彼女は露出狂であり、その事をそのまま自身の名前にしているのであった。
肉体だけでなく年齢や子持ちであるという個人情報まで暴露してきた野外全裸熟女ことマダム・フラッシャーに謳汰は思わず、
「おまえのような経産婦がいるか」
と小声でツッコんでしまった。
(はっ、いけない。初対面の人に向かって、おまえ、って言ちゃった)
彼は慌てて自戒する。
「職業は専業主婦ならぬ、戦う、という漢字での【戦業主婦】よ!」
彼女は左手の薬指にはめている結婚指輪はキラリと光らせ、既婚者アピールをした。
(専業主婦が、職に就かないで家事に専念する主婦の事だから、戦業主婦は、職に就かないで家事と戦事に専念する主婦ということか)
謳汰はそう察する。
マダムは胸をそらしているので、その爆乳が居丈高にそそり立っている。
それはデカいながらも重力に微塵も負けず綺麗に形を保っていた。
オッパイの先端では、固くしこった歯応えのありそうなプックリ乳首がいきり立っており、激しく自己主張している。
惜しげもなく披露される妖艶な女体に、その場にいた者は全員視線を奪われていた。
魅了され、目を離すことができない。
生唾をゴクリと飲み込む者もいる。
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