保健室の雛

端庫菜わか

保健室のユウレイ、上

 雛は、いつか飛び立つものです。

 未だ羽をいただかない幼い子どもにもいつかその日はくる。


 川辺の都、デルタコロニーをご存知でしょうか。閑静な湿地に築かれたこの川の町は、子どもを育てるための町なのです。広い広い川のデルタの真ん中、浅い流水に浮かぶ最も大きな白い建物が見えるでしょうか。

 葦の原に浮かぶ蜃気楼。白いろうそくのような塔。子どもたちの通う学び舎です。この学舎で十六歳までの学びを正しく修了した子どもたちは卒業の日になると、背中に生まれ持つ羽の種を大きく伸ばし、広い世界へ旅に出てゆきます。

 戴いたばかりの羽を一生懸命にはためかせ、バサバサと空を掴むその姿はけして洗練された飛翔ではないけれど。

 それでも見上げる私には、美しく、眩しく映るのです。


     ◯


「おはようございます」

 保健室とは思えない、自信に満ちた明瞭な挨拶が耳を刺す。やる気のある生徒が運動場か職員室に訪れた時と同じ声量。授業時間になるまでだらだら過ごそうとしていたアヅキがそっと首を伸ばして様子を見ると、入り口にはやはり生徒が立っていた。

 暖炉に放り込んだ栗のような色の髪はふんわりと長く、お人形のようなヘアアレンジ。膝を隠すくらいの指定のスカート。勇ましい声とはあべこべに可憐な子。しかしその凛々しい目つきと芯のある立ち姿が、声のある時であることを自明にしていた。

「さあ入って、ダイナ」

「失礼します」

 養護の先生に背を押され、ダイナと呼ばれたその生徒はトンと部屋の中に足を踏み入れた。真ん中のテーブルに鞄を置くと椅子に座るでもなく保健室の真ん中に佇んでいる。どうやら怪我や体調不良で訪れたわけではなさそうだった。

 養護の先生……ツキトジ先生はギプスをつけていない方の手でテーブルの上の何かを探してティッシュケースや救急箱をひっくり返していたが、見つからないとわかるや空中へ呼びかけた。

「アヅキ〜? いる?」

「ふぁい」

「ウワッ」

 棚の戸を開けて顔を出した生徒はダイナの同い年か、下級生か。淡い色の髪をボブの長さで整え、一サイズ大きい制服の袖やスカートからのぞく細い手足が、幼い印象を持たせる。

 アヅキは少し眠たげな動作で膝のほこりを払った。

「アヅキ、来室記録は?」

「あっ、どこだっけ」

「も〜書いたら元のとこに戻しといてよ」

 目が合うと、ダイナはヤモリが意外なところから這い出てきたかのような顔でアヅキを見ていた。

「その子?」

「しばらくの間、保健室で過ごすことになった新しいルームメイトだよ。二人とも挨拶して」

「おお。めずらしい〜」

 白紙の記録用紙をまとめたバインダーを机の引き出しから引っ張り出して、名前の欄に『ダイナ』と書く。

「おはよう、ええっと、ダイナ。ここは初めてだね? 今まで怪我もなく健康だったんだ。えらいえらい。それでは」

 ごほん、ともったいぶって咳払いをひとつ。


「墓場へようこそ!」


 ソファの上に立ち、満面の笑みでお化けのポーズをする。見知らぬ生徒の珍妙な行動に、ダイナは呆気に取られて一歩よろめいた。

「……はあ?」

「保健室登校は魔窟だよ〜。無事に抜け出せるといいねえ」

「変なこと言ってビビらせないの」

 両手を高く掲げてゆらゆらするアヅキの脳天に、ぼすりと先生チョップが刺さる。

「あう。……じゃあ一応熱測ってね。この太枠のところだけ記入してくださ〜い」

「なんなんだよ、お前」

 ダイナはポンと渡された体温計とバインダーを慌てて抱えた。それからアヅキを胡乱な目で窺いながら用紙と向き合いはじめる。

「で、キミはどうしたの。すごい健康そうだけど。しばらくってどれくらいか決まってるの?」

「いや、俺は」

「俺?」

「なんだよ、何かおかしいかよ」

 質問しておいて遮るというマナーの悪いことをしてしまった。口を押さえ、ふるふると首を振る。

「そうだよ。元気なんだよ。怪我だってすぐに治る」

 左手首に巻かれたサポーターは、保健室登校の要因にはならない。

「そんなに痛いの、大丈夫?」

「別に。ちょっとくじいただけだよ」

 ちょい、と指先で触っても特に痛がる様子もない。

「は〜い、書けた? ごくろうさま。てか座って計ってもよかったんだけど……」

 バインダーはツキトジ先生の手に渡る。

「じゃ、あとは生徒同士でゆっくり……」

「先生」

「なにかな」

 ツキトジ先生の話を遮って、ダイナは鞄を持ち上げて言った。

「記入したんで、俺は教室に戻ります」

「……へ?」

 素っ頓狂な声が重なった。アヅキとツキトジ先生は目を白黒させてダイナを見る。保健室登校になったばかりの子が意気揚々と教室に行くなんて、ありえない。本来学校に行くのすら嫌がるものだ。

「おかしいな、お母さんからは君が納得したって聞いてるんだけど」

「はい。説明は聞きました。登校したら保健室に行くようにって。母さんは甘いんです。とりあえず来たので、もう戻ってもいいですよね」

「それはちょっと。君のお母さんに怒られちゃうよ。先生が」

 厄介を察知してツキトジ先生の顔がひきつる。

「いいや、大人は甘い! 俺に限ってはそんな心配いりません。卒業まで休みなく通ってやりますよ!」

「……皆勤賞ほしいだけ?」

「だけってなんだ、当然の目標だろ。とにかく名目は果たしました。明日も朝はここに来ます。じゃ」

 ふん、と意気込むダイナはそのまま鞄を担ぎ出て行こうとする。しかしそうはツキトジ先生が卸さない。

「待ていッ」

 先回りして、ダイナの鼻先で保健室の戸を閉めた。

「昨日の今日でさすがに無茶ってもんだよ、ダイナ。何度も試したろ?」

「今日こそ行けるかもしれない」

 まっすぐな目でダイナに見つめられて、

「意欲が強いのはいいことだけど、だぁめ。ドクターストップが出てるの。さ、アヅキ〜。歓迎会でもやろう」

「え、ジュースあるよ。ブドウとオレンジと」

「私珈琲〜」

「それは自分で淹れて〜」

「ちょ、授業始まるんですけど!」

 ダイナは押し戻されてスツールに座らされる。

「生徒が授業に出ようってのに止めるなんて教師のすることか!?」

「養護のセンセ〜だし」

 たしかにツキトジ先生がこんなに無理やり押し留めようとするのは初めて見る。アヅキはソファの背もたれに頬杖をついてまったりと言う。

「まあ、普段頑張ってんでしょ? たまにはズル休みもいいんじゃない?」

「皆勤したいって言ったよな!?」

 そうこうしているうちにチャイムが鳴って、やがてダイナの抵抗がなくなった。

「……ダイジョブ?」

 肩を落とすダイナをソファ越しに観察していると「うるさい」と噛みつかれた。すごく悔しそうで、触れたら八つ当たりするぞという勢いを感じる。

「焦っても仕方ないって。ジュース飲む?」

「ぐぎぎ、なんなんだよ、お前はずっと! 何年生だか知らないけどお前こそ教室行けよ」

「わたしはユウレイだから〜」

「墓場はいいって」

「ひとの職場をおどろおどろしい場所にしないでもらえる?」

「じゃなければ保健室の住人。ペット。どう?」

 ツキトジ先生は肩をすくめ、大きくばってんを作った。

「ちぇ、ケチだ」

「何になりたがってんの」

 アヅキと先生の自由奔放な応酬を静観しあぐねてダイナは口を挟んだ。

「おい、誰だって聞いてんだよ」

「名前は聞いたじゃん。アヅキ、だよ。ちなみに二年生の二番。ダイナともクラスメイト」

「は!?」

 両手の指を二本立ててゆらゆらとするそいつはてっきり年下かと思えば、まさか同級生だったとは。それにしては一度も覚えのない顔で、じっと記憶を思い返すとアッと声を上げた。

「てめえか! クラスで一人だけ一度も会ったことがない奴がいると思ったんだ。教室に来られないなんて、一体どんな深刻な病気なのかと」

「理由なんてないよ」

 アヅキはぬけぬけと言ってのける。

「なんとなく? 行くのダルいなって思ってたら、ずるずる休んじゃって」

「じゃあとんだ怠け者じゃねえか。元気なら教室行けよ!」

 何が幽霊かとアヅキはダイナに指を差されると居直った様子で頭をかく。

「いやあ。へへ」

「照れるとこじゃないでしょ、全然」

 珈琲をカップに注ぎながら先生が横槍を入れる。いつの間にか保健室は重くて香ばしい香りに満ちていた。苦くて飲めないのに落ち着く香り。朝の微睡むような空気の中、ダイナだけが何かに追われるように苛立っていた。

「まあまあ、教室ってのは憂鬱の源泉だ。行かずに済むならそれに越したことはないよ」

「わかる〜」

 養護教諭らしからぬ合いの手。

 アヅキはダイナにオレンジジュースを勧めた。

「わたしは保健室登校のエキスパートだから、なんでも聞いてくれていいよ」

「なんだそれ。おい、いらないって! お前と一緒にするな!」


 ぱらぱら。

 白い壁に灰色の床。一見して教室より無機質な部屋の真ん中には家庭用のソファが置かれ、こまめに替えられる花瓶の花、すみに慎ましく佇むポトスの鉢植え。ついでにツキトジ先生の趣味で置き物やタペストリーがちらほら飾られている。

 教室よりも大きな窓からデルタコロニーと青空が見渡せる開放的な空間。訪れた生徒に束の間の安心をと、細々とした工夫が重ねられた保健室。

 しかし元気の有り余った生徒にはいささか窮屈らしい。

 ぱらぱら。用語の先生が留守にした静かな保健室に不規則な雑音。やがて耐えかねたダイナの鉛筆の先が、ばきんと砕け散った。

「やかましい」

 正面の席に座ったアヅキの手元には一式のトランプが散らばっている。

「何をしてんださっきから」

 足元に落ちたのを拾い集めていたアヅキがダイナを見上げる。

「え、暇つぶし」

「暇じゃないだろ!」

 ダイナの方は殊勝なことにワークブックとノートを広げて自習をしていた。アヅキもそうすべきなのに、自分のワークブックは未だリュックに仕舞ったままになっている。

「ゆって、キミも進んでないじゃん。貧乏ゆすりばっかしてる」

「お前がうるさいから」

 全く、と独りごちて座り直すダイナ。

 床に張り付いてしまったカードは爪でもなかなか取りづらく、苦労してやっと一枚取れたところで、じれったくて見ていられないとダイナも床にしゃがんだ。

「もうっ、早く拾えよ」

「わ、声おっきい」

「ごめん」

 ダイナの手にかかるとトランプはあっという間に集まり、アヅキの手に戻ってくる。

「片付けて勉強しろ」

「トランプってさあ、なんか、かっこいい切り方あるじゃん」

「今することかよ……」至極くだらないと言うようにため息をついた。「それ、お前の手じゃ小さくて無理だと思うけど」

「ホント? キミは? わたしよりちょっと大きいよね」

 勉強を再開しようとするダイナの右手をさらってじっと眺める。スラリと綺麗な指に、いくつか絆創膏が巻かれている。

「おい! 勉強しろって」

 観察していると容赦なく頭をはたかれ、前髪が乱れた。

「イテテ。マジメだね〜」

「本当ならこんなとこで遅れてる場合じゃないんだぞ。卒業したらすぐ旅立ちだ。困らないようにしないといけない。……だから授業に戻りてえのに……」

 カリカリ、目つきが剣呑になっていくダイナを眺めながら、ダイナが飲まなかったジュースの残りをいただく。

「そんなにヤなんだ。極楽だよ? ここなら面倒なことなんて何も起こらないし」

「甘ったれがよ」

 アヅキの怠惰を嫌悪してダイナは眉間に皺を寄せた。

「それでもお前は青鳥せいちょうの雛か。俺たちは世界に歌を届ける祝福の鳥だぞ。成長を放棄するな」

 この地に天使が訪れるとすればこのような光景なのだろうか。窓辺から差し込む光を背に受けながら、ローズ色の瞳だけがギラギラと輝き——ほんの小さな罪さえも許さない。

 あとでカーテンを閉めよう、そう思った。

「何をそんなに焦ってるの」

「あ……?」

「気付いてないのかもしれないけど、キミはもうココに囚われているんだよ」

 ダイナは眉をひそめた。

「だってこの部屋を出ようとするだけ足がすくむでしょう。ホントは先生に止められなくても教室になんていけないでしょう」

「お前、何言って……」

 ぷつっと戸惑う言葉が止まって、ダイナはヒュウッと喉の笛を鳴らした。「……もう一度、言ってみろ」

 アヅキの胸ぐらを乱暴に掴んで、低い声で言った。

「ダイナは教室に行くのが怖い」

「もう一度言ってみろ!」

 重ねて、ダイナの声が跳ね上がる。

「…………」

「んなわけあるか、そんなわけない! 毎日行ってたんだぞ、お前と違って!」

 勢いよく椅子が倒れた。ダイナが弾かれたように立ち上がったのだ。

「……行ってやるよ。おとといきやがれッ」

「え、ああっ」

 保健室の新人は、そのまま、一日の終わりを待たずに飛び出していってしまった。


 そうだ、元々、隙を見て教室に戻ってしまおうと思っていたんだ。

 ダイナは挑発された怒りのまま走った。

 心配性な母親を納得させるために頷いただけだったのだ。あれ以上反発すれば学校にすら行かせてもらえなかっただろう。病気なら仕方ないにしても、ダイナは全き健康体なのだ。保健室に逃げるようなことは性に合わない。

 のことで、傷など負っていない。

 ——それなのに。

 信じられないくらい足が重い。

 階段って、こんなに長かったっけ。教室へ続く廊下はこんなに広かったっけ。

 羽さえあれば。今すぐこの背中に生えてくれたなら、教室でも空の上でもひとっ飛びだろうに。いつもちょっと走るくらいじゃ疲れなどしないのに、妙に息が詰まる。

「はあ、はあ、」

 喉が詰まっている、丸呑みしたりんごがつっかえたような。

 走る、どころではない。とても立ってはいられなかった。足がもつれ、階段に頭突きする羽目になった。

「は、はあっ、はあ」

 何度も何度も吸い込もうとするのだけれどうまくいかない。息ができない。

 苦しい!

「——ダイナ!?」

 階段に倒れ、胸をかきむしるダイナを見つけたのは幸いにもツキトジ先生だった。


 ダイナはツキトジ先生の片腕に抱えられて戻ってきた。

「あ」

「あじゃないよ。全くもう」

「いやあ。ホントに行くとは思わなくて」

 手伝って、と指示された通りに支えながらベッドに寝かせる。ダイナは眠っていると言うよりは疲れきって力が入らない様子で、ぐったりとベッドに沈んでいった。

「どしたの、この子」

「過呼吸だよ」

 ツキトジ先生はギプスを吊り下げた左肩を撫でながら答えた。

「かこきゅう?」

 耳馴染みのない言葉、しかし聞くからに深刻そうな響きにアヅキは先生を仰ぎ見た。

「大きなストレスを感じたりすると起きる発作だよ。嫌なことや怖いことを思い出すと、その時と同じくらい気持ちが苦しくなるでしょう。それが強く出てしまうと息がうまく吸えなくなって……パニックになってしまう」

 トントンと自分の喉元を指して、先生は言う。

 穏やかな声で淡々と説明したあとで、「ま、一旦は大丈夫だよ」とキャンディのカゴを求めてデスクに戻っていく。

「…………」

「気になる?」

「怖いのにあんなに教室に行きたがってた……ってこと?」

 ベットで安らぐダイナの顔に、まだ少し疲れが残っている。相当に負担がかかっているはずなのに。

「そうだね。病的な負けず嫌いというか。なかなか認めなかったんだ、自分の心に傷が残っていることを。お母さんの説得もあんまり効果がなかったみたいだし、檻にでも閉じ込めてないとだめなのかもな。身体が拒否している割に意思が強すぎる。どうしても教室へ戻りたいらしい」

 どうしても教室へ戻りたい。

「すごいなあ……」

 自分とは正反対だ。いろんな言い訳をして、もうずっとクラスから逃げているアヅキとは。

 風船の小さな穴から、空気が漏れるかのような。そんな苦い気持ち。

 とん、と横腹を小突かれた。

「食べる?」

 渡されたのはちょっと味のしないアメ。

「まずいからやだ」

「不味くない、ハーブ入りだよ」

 先生はしょうがないなあと甘い方をくれた。

「これ最後のいっこなのに……」

「オトナなら譲りなよ」


 そのまま眠ってしまって、目覚めたころには保健室にはツキトジ先生しかいなかった。

「あ、起きた。あんまり夜眠れてないでしょ。ぐっすりだったね」

 時間を見ればとっくに授業は終わっていて、ダイナは肩を落とした。

「……帰ります」

「そう」淡白な養護の先生は短く相槌を打つと、何かの書類に視線を戻した。

 鞄はテーブルの上に置かれていた。これを持ったら帰るだけ。

「……先生」

「なあに」

「なんですか、あいつ」

 ふと紙をめくる音が止んで、肩越しにツキトジ先生の目がこちらを見る。

「あいつって、ああ。アヅキのことか。何か変なこと言ってた?」

 変なことしか言ってない、とダイナは思った。ちょっとしか喋っていないのに、どうしてこうも嫌気がさすんだ。

「なんで俺はあんな奴と同じ部屋に押し込められなきゃいけないんだ。病気でもないのに、行きたくないだけで休んでるような奴と!」

「……あー」

 ツキトジ先生は頭をかいて振り向くと、

「まず一つ、君はいま心を患っている——って言い切っちゃうと医者の先生に怒られちゃうか。その瀬戸際でせめぎ合ってる状態、でしょ」

「でもあいつは」

「あいつはああ言ったけど、健康だとしても、学校に行くというだけで大変な子もいるんだよ」

 

「サボってるんじゃない。精いっぱいなんだ」

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