第26話 異なる世界を魅せる力

うーん……!



思わず唸るほど描写がうめぇファンタジーだな……!!✨


あくまでも私の感想でしかないものの、数話読んでもう圧倒的な書くパワーが備わってんの一目で分かる


異世界ファンタジーの書く力ってどこで差が出るかと言うと、個人的にはやはり「現実にはない世界をまるで現実感あるように描くこと」「実際にない現象に対して、読み手を感情移入させて引きずり込むこと」だと思うのよね。


説得力ある文章。それは現実味とかに宿る。


昨日書いたような安易な王家の扱いだとか、現実世界範囲の常識のようなものも踏まえて書かないと細部に説得力が宿らないんですよ。


すっごい現実味がある。


何か起きた時の 登場人物の「対処」の「仕方」が理に適っててほんと素晴らしい。


押さえるとこ押さえてる文章だってことこのあたりで一発で分かった


私が気に入ったのは王都の側にある村で不吉なことが起きた時、「王都の書庫に文献を調べに行く」という作業をしていたことです。


これは現実の歴史においても中世とかそれ以上昔などの時代では、領主や王都、王城には貴重な文献が納められ、それを使って歴史を調べ、過去の出来事の中に自分たちと同じ症例があったかどうかを見つける手掛かりになるのですよ。


今みたいにパソコンがない世界では、「書物」は本当に生きる手掛かり、道標だったのです。


まずそこ押さえてるのが本当に好み。


これによって村と王都との関係性なんかも見えて来るし、


あと特別な主人公の力を「貴方は圧倒的」みたいな書き方ではなく、それから元々は凡庸で、それまで誰もその子を重んじてないとかではなく、「兄は優秀なのは確かだけれど、貴方には別の力が備わっている」みたいな「別の異質な才能があるのよ」みたいな形でまだ才に目覚めていない主人公を近しい周囲が見ているのがすごくいいですね。


まだ序盤だけど、これ一人一人の登場人物が丁寧に描かれそうな雰囲気を醸し出してる。



非常に冒頭の世界観の説明の仕方とか、文章の整理整頓された感じとか、実力を感じます。



ここから話が動いて行くと思うので、ここから試されるのが展開力なんですよね。


今すごい導入の仕方端正で素晴らしかったので、やっぱり端正な文章とか展開をこっちは期待してる状態。


ここで変なギャグとか変なキャラとか出て来て話をがっちゃがちゃにしたりしなくて、「その展開いらねーだろ」とかいう余計な展開とかが現れなかったら、個人的にはすっごいファンになりそうな文章書く方ですね



ほんと細かい部分ではあるんだけど、


私が異世界ファンタジーを見分ける時に用いる見方のヒントがあるんですが、

私は重厚感ある現実味ある長編の異世界ファンタジーがものすごい好きなので

細かい部分まで作者の神経が行き届いてるかを、すごく見ます。

拘って書いてるかどうか。


その人だけの世界を見せるわけですよ。つまり。

異世界ファンタジーは。

自分の中にしか存在しない世界や物語を本当に言い伝えられて来たかのようなリアルさで描かなければならない。


その時に大事なのが神経や気持ちが文章に行き届いてるかどうかなんです。


そこが全てなのです。


たまにいますね 設定ものすごい細かくこだわって決めてて、おお設定素晴らしいなここは!! と思うんだけど、なんか設定は凄いのに出て来る人間のやりとり全然面白くねえみたいな 


ああいうのは感受性に欠けてるんですよ。

感受性に欠けてる書き手の場合、「展開力」が劣ります。

ただ、設定描写とかが細かくて「これ書きたいんだろうな~~~~~✨」ってのは伝わって来るひとはいる。



だからあまりに細かく設定に拘り過ぎても、人間で言うといわば潔癖症みたいな分類になり、まあ綺麗で細部まで掃除をされてるんだけど少し物に触っただけで「触らないで指紋つくから!!」みたいなちっとも寛げない空間みたいな冷たい印象の文章になるわけです。


感受性はものすごく大事。


だかこの細部まで拘りながらも、豊かな感受性を持ってる作家が個人的に最強の文章生み出して来るタイプの奴や! と私は思っていて、だから見るポイントも細部まで常識を押さえつつ設定が築き上げられているかと、余計なこっちを白けさせるようなどうでもいいやり取りが極力少なく、でも豊かに様々な展開が成されているかどうかを見ます。



この話はこれから新キャラとか出て来るはずなのでそこ注目して見たい。


新たに出て来るキャラも良かったら素敵だな~~~✨


ちょっと期待して待つわ……。




【神は細部に宿る】とはよく言ったもので、


あれは本当に異世界ファンタジーを書く時の格言でもあるのです。


私は神が細部にちゃんと宿った異世界ファンタジーが大好きなのだ……。





昨日モコモコしてた追放系ざまぁの政略結婚だとか王家の扱いの軽薄さに関しての絶望とかは本当に全く神が細部に宿ってない設定なんですよ。

一番最初に出て来る設定がそれか!!!!!💢💢💢もっと真面目に必死に王家の事情考えろ!!!!💢💢💢と心の鬼教官が起こるので勘弁してください


私が選考委員ならまずああいう設定使ってる奴から使った時点で落選させます


あんな設定を使っちゃってること自体その後の展開のたかが知れる!!💢


王家をなめるなァ!!!!と王家に100年仕えた騎士の家系ばりに昨日イラついていたので非常に土曜の朝から雰囲気のある話を読ませていただいて心が洗われました……✨


本当にどうもありがとうございます😊




「王都付近の村で問題が起きた時に、王都に文献を調べに行く」




この文章の聡明さが分かる人いらっしゃいますかね?


私これを見た時ちょっと唸りましたわ。分かってんな~!✨✨って思わず言ってもうた✨


別に普通の文章じゃない? って思うでしょ。


違うんですよ。物事の道理をちゃんと押さえた秀逸な文章なんですよ。

「こういう時 こうすべき」ということが暗に秘められてるんです。

こういう所から実際その世界に生きる人間たちの現実感ある生活を感じられるのだ。

これ簡単そうに見えるけど実は書ける人ものすごく少ない文章ですよ。




まあただ勿論長編異世界ファンタジーは起承転結で見せるものですからね!




起が素晴らしくてもあとの段々勢いなくなってくるとかもザラにあるんで


これで全てが決まるわけでは全然ないんですが。



だから長編異世界ファンタジーってやっぱり書くのにはものすごい集中力、持久力が必要とされるから、本当に優れた長編異世界ファンタジー書ける作者は文章の書くための総合的な万能の才能兼ね備えた人が書いてると思うわ

本当に優れたのはね


誰でも書けるけど、


やっぱり凄い奴は5話くらい読めば分かる。伝わって来るものの格が違う……。




私が密かに感心したの、上記の「文献を調べに行った」という文章のあとに、調べに行った人が「過去に遠方で同じようなことが起きていた」という報告を行っていたとこです。


ここでも あったんかい!!!✨✨って思わず喜んじゃったよ


いや。これね……。


こういう時「なかった」っていう報告見せて来ること多いんですわ


それは逆に主人公の周辺で起きていることを例のない、特別なものにし、それを生き抜く主人公の特別感を手っ取り早く演出するに簡単な展開なんです実は。

主人公になんでも解決させ主人公無双にさせる作者なら、


ここ


「なかった」って報告したんじゃないかなあ……って私は分析するんですよね。


だってその方が不安感を煽れるでしょ?


ここ「同じようなことがあった」と報告してる姿見た時に何やらこの話は一味違う気がしたんだ ここまで来るともはや直感だ私の



直感が当たってるか外れてるか…………どっちだ~~~~~~!!!✨✨


気になるぜ!!!😊✨

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