盛夏の夜
織風 羊
第1話 盛夏、詩の始まり
疲れたとか
動きたく無いとか
弱音や愚痴を吐きながら
ベランダで煙草を燻らす夜
持って出た缶ビールは既にぬるく
生きることの本質や意味などは
全く無いんだ
生きることそのものが意味なのだと
人には言うものの
今夜
生まれて来た意味を考える
なすべき何かがあったのなら
自分は何も出来ずに呼吸をし
ありがとうと言いながら食事をしてきた
それで良いんだ
そう言っては酔いしれ
二本目の煙草に火を付ける
今まで何をして来たのかと問い掛ければ
何もしてこなかったと答え
忘れ去った筈の過去が踊り出せば
どこまでも続く線路を走る列車に飛び乗り
目を開ければ世界は変わっていた
そんなふうになれば良いなと
そいつはとても魅力的だねと
自分のことは放っておいて
優しいあなたの髪を撫でながら
あなたの幸せを祈らずにはいられない
空振りばかりの真実が作る世界で
あなたの明日は素敵ですよと
あなたにだけ囁いてみる
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