第26話 両親の死

絶縁状態の両親が死んだ。私にとっては家族ではなく、ただ血縁関係があるというだけの存在。いつか和解できる時がくるかと思ったけれど、そんな機会は訪れなかった。ただ死んだという連絡を受けた時、少しだけ心が軽くなった気がした。少しだけ救われた気がした。だから葬儀には不参加の連絡を返した。

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