第23話 大好きな母親の手
小さい頃は母親と手を繋ぐのが大好きだった。けれど成長するにつれ、手なんか繋がなくなる。そんな母親と再び手を繋いだのは死の間際。母親の手は筋張っててしわしわで昔とは大違い。けど俺にとっては相変わらず大好きな母親の手だ。そんな母親の手を、もう握り返すことができないのは残念でならない。
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