第21話 小さい世界
足元には小さい世界が広がっている。懸命に働いて、仲間を増やして、生きている者たちの世界。大きな世界に生きている者たちは、それらを何の感情もなく踏み潰していく。踏み潰したことに気づいてすらいない。でも彼らは知らないんだ。自分も誰かにとっては、踏み潰される小さい存在だということを。
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