第11話 夜の小人さん

子供の頃、眠れない夜には小人さんたちが現れ、眠れるまで話し相手や遊び相手をしてくれた。あの頃は夜が怖くなかった。けれど大人になった今の私にあるのは、眠れない事実と眠剤だけ。ひどく不安で孤独な夜は、もはや恐怖だ。友人が小人さんが見えるようになる薬をくれた。今はもう夜は怖くない。

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