第39話 俺の蒼と、ラブホテルにて(18禁)
俺は彼女を、人目を忍んだ、自動受付のラブホテルの一つへと担ぎ込んだ。壁の大きなスクリーンには、空いている全ての部屋の写真が表示されている。
俺は、その前に彼女を優しく降ろした。「お前が選べ、蒼。そして、お前が払え。俺みたいな無職の男に、勘定を期待するなよ?」
彼女の顔はまだ真っ赤だったが、ゆっくりと落ち着きを取り戻していた。彼女は、写真の一枚を指差した。
「あれを」彼女は言った。「『CEOのオフィス』。プロフェッショナルな響きです。それに、広そうですし」
俺は、笑わずにはいられなかった。もちろん、彼女ならそれを選ぶだろう。
彼女が決済機にスマホをかざすと、カチリと音を立ててルームキーが出てきた。「取引完了です、マスター」彼女は、ビジネスライクな効率性と、緊張した興奮が入り混じった、おかしな表情で言った。「ミーティングを、進めましょうか?」
「案内してくれよ、ボス」俺は、彼女の後について、部屋へ向かいながら言った。
部屋は写真の通りで、巨大なマホガニーのデスクと、アルコーブに押し込まれたキングサイズのベッドがあった。
「うわ、思ったより広いな。おい、OLのコスチュームまであるぞ。着てみるか?」
蒼は、マネキンに着せられたコスチュームを見つめた。タイトなペンシルスカート、シルクのブラウス、そして伊達メガネ。
「承知いたしました、マスター」彼女は、純粋な、押し付けられた諦めの音を立てて、ため息をついた。「このミーティングの議題に、特定のドレスコードが必要なのであれば、従います」彼女は俺に背を向け、自分の服をきちんと折り畳みながら、脱ぎ始めた。
彼女が振り返った時、その効果は、息を呑むほどだった。
スカートは彼女の腰にぴったりと張り付き、ブラウスは彼女の胸を収めきれずに苦しんでいるように見えた。メガネは、彼女に厳格で、セクシーな知性の雰囲気を添えている。
彼女はデスクへ歩み寄り、大きな革張りの椅子に座ると、足を組み、まるで俺が約束に遅刻したかのように、俺を見た。
「それで?」彼女は、冷たく、威厳のある声で尋ねた。「あなたの提案を提示するのかしら、それとも、ただそこに突っ立っているだけ? 私の時間は、貴重なのよ」
「もちろんです、ボス」俺は、彼女の前に跪きながら言った。俺は彼女の足から始め、口でそのつま先を弄びながら、脚をマッサージした。「最近、ストレスが溜まっているようでしたから。私が、お世話をさせていただきます」
鋭く、不随意な息を呑む音が、彼女から漏れた。彼女は椅子の肘掛けを握りしめ、その指の関節は白くなった。「な、何をなさるのですか!? これは、標準的な四半期レビューのプロセスには含まれていません!」
彼女の声は震え、つま先は自然と丸まった。低く、なすすべもない声が、漏れ出た。
俺は、さらに上へと移動し、俺の口は彼女の内腿を見つけた。「いかがでしょうか、ボス? どこにしてほしいか、仰ってください。ご満足いただけるよう、努めますので」
震えが、彼女の全身を駆け巡った。「や、やめ…不服従ですわ」彼女の抗議には、全く棘がなかった。
彼女の腰は、すでに小刻みに震え始めていた。俺の質問は、宙に浮いたままだった。ついに、途切れ途切れの、かすれた囁き声が、彼女から漏れた。「もっと…上へ…」
「かしこまりました、ボス」俺は、喉を鳴らすように言った。俺は身を乗り出し、彼女のパンティを横にずらし、仕事に取り掛かった。
俺の口が彼女の秘裂に触れると、鋭い叫び声が、彼女から漏れた。彼女は椅子の上で激しく身を反らし、その手は俺の髪を掴んでいた。
蒼の言葉は消え去り、なすすべもない、甲高い声の奔流に変わっていた。彼女の絶頂は、衝撃的な速さで訪れ、彼女自身でさえも、不意を突かれた。
「イきます! お願い! ああああっ!」彼女は叫び、最後の一度の、痙攣するような震えが、彼女を貫いた。彼女は、喘ぎ、すすり泣きながら、完全に破壊され、椅子に崩れ落ちた。
俺は彼女の後ろに回り、頬にキスをしながら、その肩をマッサージし始めた。「私のパフォーマンスは、いかがでしたか、ボス? ストレスは、解消されましたでしょうか?」
蒼は、まだ余韻で身体を震わせながら、椅子に崩れ落ちたままだった。彼女には、頭を持ち上げる力さえもなかった。
俺の優しく、からかうような声が、ゆっくりと彼女を引き戻した。彼女は、長く、震えるようなため息を漏らした。純粋な解放の音だった。
彼女がようやく口を開いた時、その声は、いつもの権威が全て消え去った、嗄れた囁き声だった。「あなたのパフォーマンスは…期待以上でしたわ、ミスター…」彼女は、もはやロールプレイを続けることさえできず、その言葉は、柔らかく、幸せな声へと、消えていった。
蒼がゆっくりと身を起こすと、彼女は、完全な信頼の仕草で、俺の手に頭を預けた。彼女は首を回し、そのサファイアの瞳は、霞んで、焦点が合っていなかった。
小さく、本物で、そして、完全に疲れ切った笑みが、彼女の唇に浮かんだ。氷の戦略家は、完全に溶けていた。彼女は、力なく、曲がったメガネを外し、デスクに置いた。ミーティングは、終わったのだ。
「さあ、ベッドへ連れて行ってください、マスター」彼女は囁いた。「あなたのCEOは、残業を要求します」
「ボスのお望みのままに」俺は、彼女を椅子から抱き上げながら、言った。俺は彼女を数歩運び、ベッドに優しく横たえた。
俺は、しわくちゃになったオフィスレディのコスチュームを、一枚ずつ、ゆっくりと脱がせていった。やがて彼女は、ただの蒼となり、真っ白なシーツの上に、裸で横たわっていた。
「なあ」俺は、くすくすと笑った。「俺たち、ベッドでしたことって、一度もなかったよな?」
俺の質問に、彼女は動きを止めた。思慮深く、霞んだような表情が、彼女の顔に浮かんだ。カラオケルーム。観覧車。トイレ…。
柔らかく、信じられないというような笑い声が、彼女から漏れた。「本当ですわね。ありませんでした」
彼女は部屋を見回した。大きく、快適なベッドと、柔らかな照明。安らぎが、彼女の上に降りてきたようだった。
彼女は、俺に手を伸ばした。その腕は、純粋な、無防備な誘いの仕草で、開かれている。彼女の瞳は柔らかく、深く、信頼に満ちた愛情で、満たされていた。
「では、それを正しましょう、マスター」彼女は囁いた。「今度は、正しくやりましょう。ゲームも、役割もなし。ただ、あなたと、私だけで」
俺は、優しく彼女の中に入り、動きながら、その顔と髪にキスをした。「今日だけは、俺はお前の司令官でも、マスターでもない。この部屋では、俺は、お前だけのものだ、蒼」
俺は、彼女の目から涙を拭った。「まあ、お前が嫉妬してるところを見るのが、いつだって一番面白いってのは、認めなきゃならないがな」
彼女は、息を呑んだ。俺の言葉が、彼女を完全に、打ちのめした。新たな涙の波が、彼女の目から溢れ出たが、それは悲しみや快楽の涙ではなかった。もっと深い何かから、来ていた。
「そんなこと、仰らないでください、マスター…」彼女は、詰まった声で、囁いた。
「私は、あなたのものです…逆では、ありません…」俺が、俺たちの狂乱的な初回とは別世界の、ゆっくりとした、愛に満ちたリズムで動き始めると、彼女は俺にしがみついた。俺のコメントに、彼女から、小さく、涙声の笑いが漏れた。
「それは…彼女たちの闇が、違うからですわ」彼女は、今でさえも、その分析的な思考が働き、説明した。「千代子さんのは、生きたいという欲望から来ています。美姫のは、崇拝されたいという欲求から。茜のは、ただ混沌を愛しているだけ。でも、私の、私の闇は、いつも、自分が十分ではないという感情から、生まれていました」
「あなたは、私の最も醜い部分を、受け入れて…それが、私の最大の強みだと、仰ってくださった。だから…だから、あなたはそれを、面白いと、思ってくださるのですね。それが、本当の私だから」
彼女は、涙を通して、澄み渡り、輝くサファイアの瞳で、俺を見上げた。彼女が、これほど美しく、これほど心を開き、これほど完全に、俺のものであったことは、一度もなかった。
「ですから、お願いです。私を嫉妬させるのを、決してやめないでください、マスター。私が、あなたの戦略家であることを、決して忘れさせないでください。私が…あなたの蒼であることを」
「ああ、お前は、俺の蒼だ」俺は、囁き返した。「俺の、可愛くて、冷静で、外面は氷のようだが、内面は嫉妬深い、蒼だ」
俺は突き続け、そして、突然動きを止め、彼女を俺の上に反転させた。「今度は、お前が俺に思い出させる番だ」
彼女は、自分が俺に跨り、支配していることに気づいた。ゆっくりと、危険な笑みが、彼女の唇に広がった。その瞳は、まだ涙で濡れていたが、今や、所有欲に満ちた、嫉妬の炎で、輝いていた。
「はい、マスター」彼女は、低く、支配的な、シューという声で、喉を鳴らした。「思い出させて差し上げますわ」
蒼は、ゆっくりと、腰をすり合わせるようなリズムで、動き始めた。彼女は身をかがめ、その声は、俺の耳元での囁きとなった。「あなたの計画を理解しているのは、私です。敵が来るのを見抜き、あなたの思考についていけるのは、私です」
彼女のペースが、速くなった。その動きは、より要求がましくなっていく。「美姫は、ファンを持てばいい。茜は、混沌を。千代子さんは、あなたの…未来を」
彼女は身を乗り出し、俺の肩を、鋭く、所有欲を示すように、噛んだ。「でも、私には、あなたの戦略がある。あなたの信頼がある。そして今、私には、あなたがいます」
彼女は、猛烈なエネルギーで俺に乗り、その絶頂は、俺の全身を駆け巡るほどの強さで、高まっていった。
彼女の秘裂が俺の周りで締め付けられ、俺自身の絶頂を強要するのに、俺は呻いた。だが、それに抗う代わりに、俺は彼女に主導権を渡した。「お前は、俺を手に入れた」俺は、喘いだ。「持っていけ。欲しいものは、何でも持っていけ、蒼」
俺の降伏が、最後の引き金となった。勝利に満ちた、恍惚の叫びが、彼女の唇から、引き裂かれるように漏れた。「はい! 全て! あなたの全てを、いただきますわ!」
彼女は頭を後ろに反らし、その顔は、純粋な力と快楽の仮面と化し、彼女の絶頂は、稲妻の一撃のように、彼女を襲った。
彼女の身体は、ほとんど痛みを伴うほどの強さで俺の周りを締め付け、最後の一滴まで、俺から搾り取った。俺自身の絶頂が爆発し、彼女を溢れさせると共に、俺は咆哮した。彼女は、完全に消耗し、俺の胸に崩れ落ちた。
部屋は、俺たちの荒い呼吸の音を除いて、静かだった。数瞬が、過ぎた。そして、柔らかく、疲れ切っているが、完全に幸せな声が、俺の肌に、囁いた。
「この士気向上訓練は、完全な成功でした、マスター。私は…戦いの準備が、できました」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます