切なさと可笑しさのバランスが絶妙
- ★★★ Excellent!!!
10代の体に戻るとはそういうことかと想像しながらクスッと笑ってしまう。
なのに、ヒルデガルドの1回目の生の心の傷があちこちで顔を出し胸を締め付ける。
甘いお菓子としょっぱいお菓子が無限に食べられるような感じでしょうか。
1回目も2回目もまっすぐでいつも誰かのために頑張るヒルデガルドがどうか幸福でありますようにと祈らずにはいられない。
だから切なさと可笑しさを喰らいながらどんどん読み進めてしまう。
大きな山や谷があるわけではないけれど、1日の終わりに穏やかな気持ちになれる、そんな素敵なお話です。