毎朝9時更新『キャンバスに眠る暗号 ― 名画ミステリー連作』
湊 マチ
ご挨拶と目次
はじめまして、湊マチです。
この作品に足を運んでくださり、本当にありがとうございます。
私は昔から、美術館の静かな空間が好きでした。絵の前に立つと、何百年も前の誰かと対話しているような気持ちになります。そして同時に、「この絵に秘められた謎を解けたら…」と、探偵ごっこのような想像をしてしまうのです。
そこで生まれたのが、この 『キャンバスに眠る暗号』 です。
実在する名画を題材に、美術史の知識と、ミステリーの謎解きを融合させました。もちろん専門書ではなく、物語です。主人公たちと一緒に、絵画に秘められた小さな矛盾や暗号を追いかけていただければ嬉しいです。
「美術は難しそう」と思う方でも大丈夫。
会話の中で自然に知識を知り、謎を楽しみ、そして最後には人間ドラマに心を寄せてもらえるように書いています。
どうぞページをめくってください。
扉は半分だけ開いています。あなたの視線が加わるとき、物語が動き出します。
湊マチ
目次(予定)
プロローグ
•兄のスケッチ帳 ― 未解読のノート
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第1部 ヨーロッパの謎
1.嵐の暗号 ― ジョルジョーネ《テンペスタ》
2.光の告発 ― レンブラント《夜警》
3.分断された視線 ― ピエロ・デラ・フランチェスカ《鞭打ち》
4.春の寓意 ― ボッティチェリ《プリマヴェーラ》
5.鏡の中の目撃者 ― ファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻像》
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第2部 静謐の部屋
6.沈黙の扉 ― ハマスホイ《室内》
7.煉瓦の記憶 ― フェルメール《デルフトの小道》
8.消えた足跡 ― ブリューゲル《狩人の帰還》
9.崩れる均衡 ― シャルダン《カードの家》
10.青い輪郭 ― レンピッカ《青衣の少女》
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第3部 南欧の聖俗
11.夢の寝台 ― カルパッチョ《聖ウルスラの夢》
12.失われた雫 ― ティツィアーノ
13.二重の光源 ― ベリーニ《聖フランチェスコ》
14.震える指 ― ブロンズィーノ《若き男の肖像》
15.果物の符号 ― スルバラン《静物》
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第4部 日本の静寂
16.消えた影 ―
17.逆毛の謎 ―
18.数列の波 ―
19.簪の秘密 ―
20.炎の負の形 ―
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第5部 象徴と科学
21.花の言葉 ― ルドン《オフィーリア》
22.渦の周期 ― ゴッホ《星月夜》
23.溶ける時計 ― ダリ《記憶の固執》
24.黒い聖像 ― マレーヴィチ《黒い四角形》
25.赤い空の叫び ― ムンク《叫び》
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第6部 喪失と再生
26.逸れた天使 ― ロッソ《受胎告知》
27.拾われなかった穂 ― ミレー《落穂拾い》
28.色を奪われた町 ― ピカソ《ゲルニカ》
29.最後の消失点 ― レオナルド《最後の晩餐》
30.境目なき微笑 ― レオナルド《モナ・リザ》
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エピローグ
•扉の向こう ― 未完の人生を抱えて
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