超巨大な没落令嬢に転生したオレ氏、超でっかわいい!
謎の爆乳お姉さん。
超巨大な没落令嬢に転生したオレ氏、超でっかわいい!
プロローグ 『その日、人類は思い出した』
真っ暗な深夜の闇に包まれる部屋を照らすのは、目の前のモニターの明かりだけ。
オレのお気に入りの新興モニターメーカー製の高リフレッシュレートで低遅延なゲーミングモニターに、デコをくっつけるかの如き距離で液晶越しに睨みつける。
荒廃した海岸線の更に奥、遠くの丘の上からキラリと光るは、アホが覗くスコープのレンズフレア。
ボルトアクションライフルのスコープを覗き込み、そこに居るアホに照準を合わせてから、弾道落下を予想し少し上を狙う。
先ほどからパスパスと当たりもしないクソエイムを披露してくれていたアホに、右手のマウスで左クリックしてやった。
銃声が画面の中で轟き、吸い込まれるようにアホめがけて弾が飛び、スコンッと小気味良い効果音とともに表示されたのはキルの文字。
「ざまぁああああああああwwww!!」
あまりの歓喜に屈伸運動が止まらない。
そんなオレの様子の声を聞いてか、ヘッドホンからフレンドの呆れた声が聞こえてくる。
『マジでバカやってないでB旗に乗ってくれ!』
「わ、わりぃ。今向かう」
フレンドの言葉にミニマップから戦況を見るも、確かにB旗は数人しか乗れていないようだ。
急いで雑に突撃し、わざとデスしてからAKライフルを装備してリスポーンする。
B旗の中に入るも、謎の位置から機関銃に撃たれて死んでしまった。
キルカメラに表示されるのはB旗から少し離れた場所に陣取る一人の敵。
「おぉい、そんなところに居たのか。って、ん?」
よく観察すると、その敵の挙動が少しおかしい。
カクカクとした動きに、流れるキルログ。
これはまるで……
「チーターでたぁああああああああwwww!!」
つい出てしまった嘲笑の叫びに、フレンドは言う。
『あいつのせいで誰もB旗に入れないんだよな。なんとかシバき倒せないか?』
そうは言うが、そもそもチーターをシバき倒せる奴なんてプロゲーマーぐらいだ。
「うーん…… まあ、やるだけやってみるか」
そう答え、ショットガンやスナイパーライフルを担ぎ、なんとか一泡吹かせようと頑張ったが、返り討ち。
フレンドと手を組み、その後に何度もトライするも、結局一キルもできずに試合が終了してしまった。
表示された結果は自分のチームの惨敗。
上位の数人以外の全員がキルよりデスが多い大惨事の試合で幕を下ろした。
やっぱりチーターはゴミって、はっきりわかんだね。
出撃待機画面に戻されたフレンドが軽く叫ぶ。
『あぁーあ、マジでクソゲーだわ。徒労感しか残らん』
まったくその通りだ。
画面の奥でうなだれているであろう声色のフレンドを軽く労う。
「まあチーター相手なんて何しても無駄やしな。次は見つけ次第に途中抜けしようぜ」
『マジでそれやな。 ……そういえば、今日のニュースは聞いたか?』
オレの言葉に同意したフレンドは、唐突に思い出したかのように話題を変えてきた。
今日のニュースとは、何の話だろうか。
何のことかわからないので、聞き返してみる。
「今日のニュース? なんかあったっけ?」
『ほら、あの北の角刈り黒電話だよ』
「ああ、今日はガチっぽいぞってニュースか」
それは今日のネットを騒然とさせている一大ニュース。
オレらの日本列島に、ひっきりなしに消費期限間近の弾道ミサイルを不法投棄し続ける北の将軍様が、今回はガチで核弾頭を詰めているとの事で、それはそれは大騒動になっている。
マジで政治に関してはチンプンカンプンなオレには、北の将軍様が何故そこまでブチギレなのかニュース記事を見ても何も理解はできなかった。
数日前に韓国軍と北朝鮮軍がガチめの戦闘を繰り広げたというニュースを見たので、それ関連だろうとは推察しているが。
ほんと、最近は怖いねぇ。
画面上の表記を見るに武器のカスタムをしているであろうフレンドに、面白半分で聞いてみる。
「ガチで飛んできたらどうするww?」
『どうするもなにも、とりま異世界転生できるようにお祈りするわ』
「おっ! いいねぇ! 死因が角刈り黒電話の核兵器となれば、それはそれは最強主人公みたいなチート能力がもらえるに違いない!」
死因が核兵器なんて、けっこう異世界転生の理由としてはアリではないか?
という訳で、次の試合が始まるまで、神様にお願いするチート能力でも考えておこう。
あーでもないこーでもないとチート能力の内容を思い浮かべていると、画面の奥のフレンドは不吉な事を言いやがった。
『お前が死んだら、異世界で美少女に転生するように神社でお祈りしておくよ』
「おぉい! オレは男に股開いてメス堕ちなんてしたかねぇよ!」
○○
中世ナーロッパなアニメで出てくる孤児院そのまんまな内装の小さな保健室の隅。
目の前の姿見の中に映る私の姿は、膝まで伸びるオレンジ色の超ロングヘアにオレンジ色の瞳をした人形レベルの超絶美少女。
「いや…… マジでそうなるとは思わんやろ」
そんな独り言を呟く私の後ろには、嬉しそうな表情で私の髪を櫛で梳く看護婦のおばちゃん。
看護婦のおばちゃんは私を櫛で梳きながら言う。
「レミフィリアちゃん、ほんとお人形みたい! 貴族のご令嬢様の髪に触れるなんて、この仕事していて本当よかったわぁ!」
ほんと、心底嬉しそうだ。
横から男性の声が聞こえてくる。
「容姿から推察しても、さぞ階級の高い家柄の貴族令嬢だった事が伺えますね」
軽く横目で見ると、そこに居るのは診察机から此方を観察している医者の中年男性。
医者の中年男性は顎に手を当てて、なめ回すような視線を私に向けてくる。
うぇ……
まあでも、元男として気持ちはわからんでもないから、我慢してあげよう。
何かが減る訳じゃないし、こんな超絶美少女を見たら男なら誰でも下心を出してしまうものだろ。
後ろから髪を梳く看護婦のおばちゃんは不思議そうに私の胸元を見る。
その視線の先には、私の首にかけられた紋章付きのペンダント。
「そのペンダント、ここに来た時から持ってたんだってねぇ? でも、生憎その紋章は見たことないわね……」
看護婦のおばちゃんの言葉に、医者の中年男性は哀れみの声色で言う。
「きっと、この大陸周辺の貴族様ではないのでしょう。 ……それに、この世は残酷ですから。一夜にして帰る祖国がなくなるなんてこと、よくあることですし」
「そうね…… 全ては女神メルナ様と女神シルフィーナ様の気まぐれ…… なのよね」
医者の中年男性の言葉に、看護婦のおばちゃんは悲しそうな声色で答えた。
女神メルナ様だとか女神シルフィーナ様というのは、この世界の大人しか知らない存在だ。
私も孤児院の保育士に聞いたことがあるが、なぜか「子供のうちは知らなくてもいいことなのよ」とはぐらかされる。
この孤児院の他の園児も似たような感じらしく、園児の皆は何も知らないそう。
ほんと、その女神様って何なのだろうか。
そうこうしている内に、保健室に保育士の女性が沢山の書類を抱えて入ってきた。
保育士の女性は手に持った書類を医者の中年男性に手渡し言う。
「確認しました、全て了承します。と、園長は申しております」
その保育士の女性の言葉に、医者の中年男性は言う。
「わかりました。すぐに馬車を手配しますので、準備にかかってください」
医者の中年男性の言葉に、保育士は一礼して保健室を出ていく。
それを眺めていた看護婦のおばちゃんは私の髪を梳く手を止めて、長い溜息をついて憂うようにつぶやいた。
「……こんな孤児院さえも動員されるなんて、隷属連邦の役員共は血も涙もありゃしないわね」
その言葉に、医者の中年男性はヤレヤレといった様子でジェスチャーを返すだけだった。
――――【あとがき】――――
・お久しぶりです!
今日から新作の小説を書いていきます!
でっかわいいシリーズの新作です!
前作を知らなくても楽しめますので、良ければユーザーフォローと小説フォロー、そして小説下部にある★レビューをください!
やる気につながるので、どうかよろしくお願いします!
・一応最後までのプロットは完成していますので、気長に完結をお待ちくださると嬉しいです!
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