幻晶機について 基本編

通称「機竜」。魔獣、特に魔竜に対抗するために開発された、魔法と機械の技術が融合した人型兵器です。全高はおよそ10〜12mで、人間が搭乗して操縦します。元々は魔力結晶の採取や魔獣討伐が目的でしたが、後に人間同士の国家間戦争に軍事転用されました。一人のパイロットが全てを制御する単座式と、メインパイロットと副パイロットの二人が搭乗する複座式が存在します。


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1.1 召喚者(サモナー)と幻晶のコア

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• 召喚者: ユウキやヴァルキリー、ノワールのように、異なる世界や異なる時代から、特定の目的のために「幻晶のコア」によって選ばれ、この世界に呼び寄せられた人々です。彼らは「コアの守護者」としての使命を帯びています。

• 幻晶のコア: 異世界に存在する未知のエネルギー源で、世界を創り上げた神々の力の一部であり、各国の伝説機「コア・シリーズ」と強く結びついています。「アビス」はコアの力を吸収し、世界を滅ぼそうと画策しており、召喚者はそれを阻止するために呼ばれた存在です。


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1.2 魔導エネルギーと魔力結晶の仕組み

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幻晶機を駆動させ、魔法を発動させる根源は魔導エネルギーです。

• 魔法の源: 大気中に遍在する生命エネルギー「マナ」を濃縮して放つものです。

• 魔力結晶: マナを濃縮し、蓄積するための触媒。これに蓄えられたマナをエネルギーに転換したものが魔導エネルギーとなります。魔獣から採取される他、人工的な魔力結晶の開発も進められています。

• 詠唱と変換: 魔力結晶から魔導エネルギーを取り出し、魔法として再構築するプロセスが「詠唱」であり、これに一定のタイムラグが生じます。

• 体内魔力: ごく稀に、マナを体内に効率よく蓄積できる特異体質の者がおり、魔力結晶なしで瞬時に魔法を発動できますが、肉体的な疲労が大きいです。


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1.3 コックピットと操縦システム:人間とAIの共存

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操縦系統は、前後にパイロットが座る複座式が多く、操縦士が機体の移動や近接戦闘を、管制士が遠隔射撃やセンサー管理、戦況分析などを担当する分業体制が取られています。技術革新のスピードや魔法の存在により、AIが人間のパイロットを完全に置き換えることはなく、人間とAIが互いの得意な分野で協力し、共存する関係が長く続きます。


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1.4 幻晶機の基本的な武装と魔法

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幻晶機は、その運用思想や所属する勢力の技術体系によって、多種多様な武装と魔法のセットを持ちます。大きく分けて、物理武器、魔法武器、そして科学的な武器が組み合わされています。幻晶機の全ての武装と魔法は、共通の動力源である魔導エネルギーを消費しますが、その発動には特性とタイムラグが存在します。

• 物理武器: 幻晶機のサイズに合わせた大型の近接武器や射撃武器です。主に金属や強化された複合素材で造られています。魔導エネルギーを直接的な威力強化に用いるため、タイムラグが少なく、即座に攻撃できるのが特徴です。


o 近接武器: 大剣/戦斧、槍/ランス、鞭/鎖鎌、モーニングスター/メイス、双剣/短剣。


o 射撃武器: 銃/砲(魔導エネルギーを弾丸として射出するエネルギー弾を放つ銃器や、実体弾を発射する大口径砲。ライフル銃、マシンガン、ハンドガン、小型魔道砲、大型魔道キャノンなど)、弓(ボウガン)型武器。


o 防御装備: 盾(魔力コーティングが施されていることもある)。


• 魔法武器: 幻晶機の動力源である魔力結晶や、パイロットの魔力を利用して発動される特殊な攻撃・防御手段です。魔法発動には一定の詠唱時間や集中力が必要となるため、物理武器に比べてタイムラグが発生します。しかし、その効果は属性が付加され、戦局を大きく左右する可能性があります。


o 攻撃魔法: 魔力光線/ビーム、属性魔法(火炎、氷結、雷撃、風、水など)。


o 防御/支援魔法: 結界魔法/バリア、回復魔法/支援魔法。


• 科学的な武器/機能: 魔導技術と、元の世界の科学技術を応用して開発された兵器や機能です。物理武器と同様に、魔導エネルギーを直接的な機構の稼働に用いるため、魔法に比べて圧倒的にタイムラグが少ないのが特徴です。


o 高機動スラスター、魔導センサー、電磁パルス(EMP)兵器。


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1.5 エネルギー管理と戦闘モード

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動力源である魔導エネルギーの残量によって活動限界が設定され、エネルギーの枯渇は機体の機能停止に直結します。戦闘モード(フルパワーモード)と省エネモード(巡航モード)の切り替えが可能です。新型機はエネルギー効率や軽量化が重視されています。


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