8月15日から続く葛藤
人は間違いを犯す生き物である。間違わない人間などいないし、その人物の行動が正解か間違いかの判断など、時と場合と判断する人によって異なる。本人が正解と感じた行動でも、周りにとっては間違いな行動と捉えられることもある。逆もしかり。
私は、「間違った行動をした」と思うことが多い。そして後悔に苛まれることが多い。つまりだ。迂闊なのに気持ちの切り替えが遅い人間なのだ。私は。一番駄目なパターンの人間である。
迂闊さはどうしようもないので一旦置いておこう。だが、気持ちの切り替えが遅いならともかく、いつまでもできないのは推奨されるものではない。そしてできうるなら改善したい。私自身も「いつまで引きずってるんだ切り替えろ」とは思うのだが、「いや、でもさぁ…」と思う自分もいる。面倒くさい。とても面倒くさいぞ私。
そしてこう結論付けたのだ。
「心の中でずっと自問自答してるのが駄目なんじゃないか?書けば?」と。
というわけで、私の失態を話そうと思う。
8月15日深夜、私はゲームをしながらオンラインで会話を楽しんでいた。対象は友人、ではない。ネットで通じている私と同じゲームをしている人々と話していたのである。そこである失態をしたのだ。
概念や無機物と結婚することがあるそうだ。例えばボーカロイド、例えば刀、例えば二次元の推し、等々。そういう話題を聞いて、私は言ってしまったのだ。「キモい」と。
そこからひたすら説教された。要約すると「否定するな」と言われた。
否定するかどうかは私が決めることだ。概念や無機物と結婚することを否定するなと言われるのは、私にとっては難しい。では、何を伝えたかったのか?
否定する心あれど、言葉にはしないで欲しい、ということだろう。心は選べないが言葉は選べる。私の一番の失態は、否定の心を周りに伝えてしまったことだ。しかも「キモい」という言葉は心に深く刺さる侮蔑の言葉だ。それが一番いけなかった。正直このような話を書いて公開するのもタブーかもしれない。
正直辛かった。侮蔑の言葉を本人ではなくとも不特定多数に言ってしまったことを。そして説教されたこと、否定するなと言われてしまったことを。「言葉は選べ」というシンプルなメッセージを理解するまで随分と時間がかかってしまった。この出来事を自分なりに嚙み砕き飲み込むまでの間、つらかった。
だが、失態は失態なので辛くなるのは当たり前のことである。というかこれが失態であったと自分が理解しない方が、私にとっては異常だ。この苦痛は必然で、避けては通れないものだったのだろう。
言葉は選べ、か。本当にもっともだ。自分の気持ちを不特定多数に伝えることが容易になった現代では、「言葉選び」がどれほど大事か、身に染みて感じた。
自分の素直な気持ちは否定しなくてもいい。
自分の素直な気持ちは場合によっては秘めておく。
言葉は選ぶ、相手の配慮の気持ちを忘れない。
大事なことだ。忘れないためにも記録しておこう。
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