第19話
そして教室に着くと、リア充達が梨紗を中心にして、盛り上がっていた。そこにいる男はイケメンくらいしかいないが、梨紗はあまり興味がなさそうだ。まぁ梨紗が興味があるのはジニーズ並みのイケメンだからな。学校に行けばよくいるイケメンには興味ないだろう。イケメンを男避けに使うと、女子の怒りを買うから、俺が選ばれただけて、決してなにかが優れてるから選ばれた訳じゃない。
そんなことをあの会話を聞いてから分かるとか遅すぎる気がするが。自分が特別だと思っていたあの頃が恥ずかしい。
そう思いながら、次の授業の準備を始めた。梨紗はたくさんの男に囲まれて、めんどくさそうにしているがな。他の男達は気づいていないが。まぁ幼馴染みである俺には分かるのだが。好きだったから、癖とかよく理解しようともしていたし。
「お陰で人間観察が特技になったもんだよな。それなのに男避けに使われていることに気づかないとか、恋は盲目とはよく言ったものだな」
そんなことを呟くと、他の男達はそれぞれの席に戻り先生が来るのを待った。
やがて6限まで終了して、俺は帰る準備を始める。梨紗とはそこまで最近は近くにいないから、これがチャンスだと思った男達が囲んでいる。梨紗はこっちにこようとしてるが、それを男達が阻んでいる。こっちにとっちゃ好都合だが。
俺は帰る準備を素早く終えて、教室をでた。今日は何をするかね。秋葉にでもでてみるか。ゆいぽんのグッツでも見にな。北海道遠征、行ってみるか。本場の北海道味噌ラーメンには興味あるし。
俺はどんなグッツがあるかなーと思いながら、本千葉駅に着いた後、電車に乗って、千葉駅で乗り換えて、そのまんま秋葉に向かった。
「まずアイドルショップ行くことはマストとして、その後はアニメイトでも行くか。アニメイトは梨紗と一緒にいた頃は、梨紗がアニメをあまり好ましく見てなかったから、行けなかったしな」
今は梨紗の目を気にしなくてもいいから、好きなところに行ける。久しぶりに行くから、最近のグッツはどいうのがでてるのか楽しみだ。そんなことを考えながら、ヘッドホンを付けて、櫻坂の曲を聞いていた。startは特にいい曲だ。落ちぶれてもここからだと思うような歌詞なところがな。
気分を上げていると、秋葉に着いた。俺は電車を降りて、電気街に来た。
「来たぞー秋葉!久々ではないが、久しぶりに行くところはあるから、楽しんでいくか」
俺はまずはアイドルショップに向かった。周囲の人たちは目が生き生きしている。趣味の極みみたいな場所だから、そりゃ生き生きするよな。
かくいう俺も目が生き生きしてることだろう。それじゃアイドルショップに行くか。
俺はアイドルショップに向かった。その道中同じアイドルオタクらしき人が友人と楽しそうに笑顔で会話しながら、向かっていた。恐らく旅行客だろう。あの目の輝きは憧れの場所に来たといった感じに思うし。
俺はアイドルショップの入っているビルに着くと、そのオタク達と一緒にエレベーターで乗った。
「やっぱりひかりの可愛さは伝説級だよな」
「そうだな、国宝だしなあの顔面。ああ、ひかりと付き合いてぇー」
それは俺もそう思う。まぁ付き合いたいとは思わないが。女性不信だし、近づいてきてもお金目当てだとしか思わない。俺は小説でベストセラーをひとつ持っているから、貯金はそれなりにあるしな。
そしてアイドルショップに着くと俺はまずゆいぽんのグッツを探した。あった。アクリル盤とキーホルダーだ。これ限定ライブで配布されるやつだから、持ってなかったんだよな。少し高いが問題ない。それからタオルも買って、今度は櫻坂コーナに来た。
「おっ足がでているひかりの生写真があるな。太ももまででてるのはレアだわ」
生写真を店員さんに取ってもらいそれプラス持ってない缶バッチを取って、購入する列に並んだ。今日はそこそこ人がいるな。やっぱりアイドルファンは年々増えているってことだろう。喜ばしきことだ。アイドルと付き合いという感情はないが。どんな女子にも裏の顔がある。それはアイドルも変わらない。裏ではファンをどう思っているか分からんし。
順番が回ってきて、グッツを購入して、アイドルショップをでた。
「さて久々のアニメイトでも行くか」
どんなグッツがあるか楽しみだ。俺はアニメイトに歩を進めた。やっぱり男が多いところは落ち着くな。女性不信だからかもしれないが。
「それにしても渋谷といい秋葉といいこんなに多くの人が交差点で行き交うのに、ぶつからないってすごいよな。日本人特有のものなのかね」
俺はそう思いながら、歩いていると、アニメイトに着いた。早速中に入り、店内を見渡す。二次元の美少女にか囲まれていて、テンションが上がる。二次元は直接交流する訳じゃないから、女性不信はでない。だから思う存分二次元美少女達を楽しめる。
俺は俺のラブコメは間違っているのグッツを買うために、エスカレーターで上に上がっていった。一緒にエレベーターに乗ったオタクは友達のオタクと楽しそうに会話をしている。俺もオタク友達作ろうかな。そう思っていると、目的の階に着いた。
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