第10話 日課の変化。家に帰ったらオッドアイの少女が……

 その後、朝の練習が終わり倒れていた麒熊を熊虎がバケツの水をかけたら意識をすぐに取り戻した。


「麒熊、なぎ坊、シャワーを浴びて、飯を食うぞ」

「はい!」

「おう!」


 2人は声を出して麒熊の家に行こうとする。


「お、おはよう!」


 寝巻き姿で胡桃が声を掛ける。


「胡桃、なんでいるんだ?」


 渚は胡桃がいることに驚いた。


「ふわあ、麒熊ちゃんの家に住んでるからだよ」


 胡桃は眠たそうな様子で言う。


「どういうことだ?」


 渚は良くわからない様子で見る。


「ふわぁ。胡桃の実家からだと高校遠いから、どうしようかなと話をしていたら、[真美ちゃんがうちに住めば良いでしょ]と話があったんだよ」


 胡桃はあくびをしながら言う。


 麒熊の家は、旅館の跡地を魔改造して作られた家の為、何部屋もある。


「真美さんか……」


 鬼吉真美おによしまみさんは熊虎の奥さんだ。


「……」


 渚は大丈夫かなと思いながら、麒熊、胡桃を見る。


「真美ちゃんから厳しく、[線引きするようにと]注意されたから大丈夫」


 胡桃はぶるぶると震えた様子を見せる。


「……」


 胡桃がびびっているのは珍しいと思い見る。


「真美ちゃんはめちゃくちゃ良い人だけど、ルールがね……」


 胡桃は気だるそうな表情を見せる。


「まあ、そこは住む以上我慢するしかないな」


 渚は苦笑いを浮かべて胡桃を見る。


「……そうだね」


 胡桃は作り笑いを浮かべて渚の瞳を見る。


「渚、シャワー早く入ろうぜ!」

「はいよ」


 麒熊の声に反応して渚は移動しようとする。


「あ、真美ちゃんから伝言だよ」

「?」


 胡桃が何かを思い出した様子で言う。


「真美ちゃんが[渚ちゃんは今後、練習終わったら自宅に帰れ!]だって」


 胡桃は悪戯じみた笑みを浮かべて言う。


「……何かした?」


 渚は不思議そうな表情で言う。


「ふわあ、真美ちゃんが[あんたも高校生になって1人暮らしをしてるんだから、自力でがんばれだってさ!]」


 胡桃はあくびをしながら言う。


「了解」


 渚は素直に頷いた。


 鬼吉の家系は奥さんの命令は絶対らしい。


 過去に麒熊が真美の命令無視をして丸太に縛られて火攻めにされたという話を聞いた。


 麒熊がめちゃくちゃ身体を震え上がらせているのを見ているとトラウマになっているんだろうな。


「胡桃、聞きたいことが」

「ふわあ、放課後に話すよ」


 胡桃は眠たそうに答える。


「……それじゃあな、麒熊」


 渚は麒熊に挨拶して疲れた様子で荷物を持って家に向かった。


「おう……」


 麒熊は悲しげな瞳を向けて渚に手を振る。




「はあ、疲れた」


 コンビニで栄養補助のゼリーを買って自宅についた。


「さて、早くシャワー浴びないとな」


 渚は脱衣場に入った。


「もっと早く知らせて欲しかったな」


 渚は脱ぎながら、独り言を呟き洗濯機に入れた。


「早く入らないとな」


 渚は浴室の引き戸を開けた。


「…あ、」

「……」


 浴室のドアを開けたら、銀髪、オッドアイの少女が染み一つない綺麗な白い肌と形の良い大きい胸とあられもない姿でいた。








「……」


 渚は 何で? 夢? とフリーズした状態になった。

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