第3話 黒と白の、互いに知られてはならぬ〝秘密〟

 この夜〝契約結婚〟により仮初の夫婦となることを決めた、何から何まで対照的な、どこかですらある、黒と白の象徴のような二人は。


 同じ屋敷内の、別々の部屋で、背中合わせのように、を考えていた。


(ユキには、オレおなごであること……)


(ランさまには、せつおのこであること……)


 はあ、と奇しくも同時にため息を吐き、重なる想いとは。



((決して、露見バレないようにしないと………))



 らんゆき、〝契約結婚〟によって成る仮初の夫婦は、そう胸に誓ったのだった。

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