第15話 箸が止まらない
「なんですかさっきのは!! 違いますよ!! 今日初めてです!! 目覚まし時計が壊れててッ。時間がないってなって!! 慌てて出勤したから忘れただけです!! でも朝のシャワーは必須で!!」
「面白い設定だな」
「設定ってなんですかァ!?」
「まあ筋は通ってるな」
「普通携帯のスヌーズ使うやろ」
「違うんです!! 目覚まし時計を使うのが朝のルーティンなんです!! 私の!!」
二人と
「あっ!! 待ってくださいよ!!」
ワゴン車に乗り込むと走行する。早々と
「どうやらマウントは引き継いだは良いが、体に相当負荷がかかるらしい。少し休ませてやってくれ」
「そんな……まだ未熟で全然使いこなせてないんですね。私のせいで……あ、私が強くなれば解決です!!」
「それ起きてる時に言うなよ。めんどいから」
「それより買わんくてええん」
「あ!!
「じゃあ先に行って準備してるよ。
一時的に別れる。下着を装備して高級焼き肉店に向かう。店員に案内されると
「うめーよこれ。幾ら食べても飽きねェ。おい、それは俺のだ」
「は? 俺が焼いたやつだろ。ちょ盗るんじゃねェ咲草!!」
「ああああ!!! 良いけどああぁああ!!」
「おっ。遅かったな
「絶対に待ってない!!!」
「止めたんだけどねぇ……」
一度食べて歯止めが効かなくなったのか、課長も焼肉を口に運んでいた。
「……昔はな。皆が集まるのを待ってから食うって文化があったんだが……害獣に全部奪われちまった……だから俺は取り戻すために戦ってるんだよォ。奴等とな……」
「許せねぇよ害獣!! 許せねぇ!!」
「せやなー」
「嘘ですよ!! 前の前の課では待っててくれてましたよ!! あと害獣絶対に許せませんね!!」
喋りながらもモクモクと焼き肉を口に運ぶ。喋っている間に減っていく。
「私も食べます!!」
こうして参戦し、焼き肉を食べまくる。
「
「なるほどですね……」
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