第5話いける!やってやるぞ!
よし!今日は1番に教室に着く!
彼は鼻息荒くいつもより1本早い電車に乗った。
昨日の夜に綿密な計画を立てていた。
それは教室に一番乗りし学級名簿で話しかけやすそうな
男子の名前を探し、今日の体育のグループに入れてもらうのだ。
そのためには名簿を確認するところを誰かに
見られるわけにはいかない。
(1ヶ月経ってから友達作りに本気になるなんて
どう思われるか分かったもんじゃない)
そもそも友達が0の人間が見ず知らずの人たちのグループに
入れてもらえたとしても生きてゆけるのだろうか。
彼はそんなことを微塵も考えなかった。
彼は目標通り一番で教室に入った。名簿を確認し、
[よこしま][うさき][きたむら][やなぎ]
に目を付けた。
よこしまはサッカー部に所属し仲のいい男子が多い。
うさきは小太りだが愛嬌があって話やすい雰囲気だ。
きたむらはお調子者で先生にも
可愛がってもらっている。
やなぎは男子人気も高いが女子人気も相当だ。
「もちろん、やなぎだ」
彼はやる気に満ちて少しハイになっていて、
あわよくば−という欲が彼を突き動かす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます