Episode9 最高権力者、グラス
召使い「グラス様、例の4人がモコロ王国に入ったという連絡が来ました」
グラス「くそ、あいつ何をしてやがる」
召使い「どうも、モコロの服装を着て入ったと」
グラス「なるほどな」
召使い「ですがグラス様、なぜあの4人を入れたくないのですか?」
グラス「まずコムロとジョン・リミット、あいつらはティブロの問題を解決した勘のいい奴らだ」
グラス「だから俺の考えている計画が壊される可能性がある」
グラス「そしてマーちゃんとブラウン・クリック、そいつらは夫婦だと聞いているがあの絆はどの夫婦にも勝らない。厄介な奴らだ」
召使い「グラス様が考えている計画とはどのようなものでしょう?」
グラス「全く、お前は何もわかってないな」
召使い「すみません」
グラス「俺の計画はティブロを滅ぼすことだ」
召使い「なぜティブロを?」
グラス「俺は昔ティブロに1回だけ行ったことがあった。しかし違う国の者だからと酷い扱いを受けた」
召使い「例えば?」
グラス「俺がレストランに入ると料理が雑に盛り付けられていたり、道を歩いていたら周りの人に笑われたり、まるで俺を変人扱いしてきた。だから俺はモコロ王国の最高権力者になってティブロを滅ぼしてやろうと思った」
召使い「そして今に至るということですね」
グラス「あぁ、もう少しで計画が実行できるという時にあいつらが来るという連絡がきた。だから俺は警備員にあの4人は入れるなと言っておったんだが…」
召使い「あっさり入られてしまったということですね」
グラス「その通りだ」
グラス「さて、もうそろそろあいつらがティブロに到着する頃だろう。楽しみだな」
一方ティブロ王国では
リリーナ「なんじゃお前たちは!」
???「俺たちはモコロ王国からやってきた」
リリーナ「モコロ王国じゃと…?」
???「あぁ、グラス様の命令でお前を連れていけと言われている。さぁリリーナ、観念しろ!」
ノックス「やめろ!」
リリーナ「ノックス!?」
ノックス「リリーナに手も触れさせないぞ!」
???「また厄介なやつが来てしまったな」
手下「アケボノ様、早くしないとグラス様が」
アケボノ「わかってる。俺はこいつの相手をしておく、その間にお前らはリリーナをモコロへ連れていけ」
手下「わかりました」
アケボノ「ノックスと言ったな?俺と勝負しようぜ」
ノックス「望むところだ!」
ノックス、アケボノ戦う
ノックス「お前は何のためにリリーナを!」
アケボノ「簡単なことさ、グラス様のご命令なんだよ」
アケボノ「そんなことより、そんな呑気に戦っていていいのか?見てみろよ、あれ」
ノックス「…!リリーナは!?」
アケボノ「手遅れだったようだな、おつかれ、ノックス」
アケボノ「悔しければモコロ王国に来るが良い。まぁ来たところで何も無いんだがな!」
アケボノ、その場を去る
ノックス「くそ!リリーナ、ごめんよ。守れなくて…」
ノックス「こうなったらモコロ王国に行こう、リリーナを助けるために!」
アケボノ達の手下によって連れ去られてしまったリリーナ、一体アケボノというやつは何者なのか…
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