終わらないあの日の真相
ポセイドン
エピローグ
平成十五年の春 好奇心旺盛な姉の大崎 真帆は死んだ。大人達は皆口を揃えて事故だと言ってるが俺は納得できなかった。あの日から、姉の足跡を追いかけるように同じ景色を歩くことが増えた。
そして高三の夏、俺は同じ学校の友人 中村香菜 (女子) 圓谷 隆(男子) 秋山 遥(女子) 野口 虎二(男子)の四人と夜の校舎に集まっていた。名目は「怪談話をする会」だけれども本当の目的は、姉である真帆の死の真相を探ることだ
(ガラガラ..古い教室の扉が開く音)
薄暗い教室に、机の上の懐中電灯だけが光を投げている。
低い声で少し嬉しそうに↓
健「よし、全員揃ったな。『怪談話をする会』を始めようか...」
遥「……ほんとうに、ただの怪談なの?」
虎ニ「ま、最後まで聞けばわかるっしょ」
香菜「こ、怖い..」
隆「大丈夫だって!ねぇそんなことよりさ!」
健「そんなことより、誰から話すか決めよう」
冷静かつ低い声で↓
虎二「じゃあ!じゃあ!俺から話していい?」
全員「いいよ」
虎二「数年前、街のはずれにある廃墟となった旧精神病院で起きた不可解なお話...」
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