2ー1のいたって平凡な高校生活

水波日莉

AとBの日常会話

1話目

「なあ、B」

「なんだよ、A」

「暇だなー。なんか面白い話してよ」

「面白い話? んなの、ねえって。ハードル高いな」

「えー、じゃあ昨日の夜、何してた?」

「昨日? そうだなあ……生成AIとラップバトルだな」

「え、なんて?」

「ラップバトルした、AIと」

「えっと、なにゆえに?」

「なんかしたくなって。ラップ」

「詳しいの?」

「いや、別に」

「へ、へえ。ちなみにどんな感じで?」

「生成AI、新進気鋭。みたいな」

「思ったより本格的だったわ」

「そうか?」

「最高。お前、変って言われない?」

「学校の先生に言われたことあるけど。俺、誇りに思ってるから」

「変人ってこと?」

「そう」

「最高」

「あ、いま韻踏んだな」

「うっせ」

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