重度な音フェチの美少女先輩と二人きりで過ごす甘い放課後 ~一緒に探そう幸せの音色~
にぃ
第1話 チャイムの音しゅきぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!
//SE ガラガラと教室の戸が開く音
「ようこそ!! 学園良い音捜索部へ。部活動見学歓迎するよ。私が部長の
//SE ガラガラと教室の戸が閉まる音
「待って待って! 秒で帰ろうとしないで! お願い話だけでも聞いて行って!」//焦り声
「あ、ありがとう。改めて部長の白鳥鈴です。ふっふっふ~。美人な先輩が居てビックリしたでしょ~? この美人部長が一人きりでどんな活動をしていたのか知りたくて仕方がないという顔をしているね。この入部届にサインしてくれたら教えてあげてもいいかな」
//SE ガラガラと教室の戸が開く音
「ごめんなさいごめんなさい! 調子に乗りました! 謙虚になるから無言で去るのは止めてください! お願いします!」
「き、キミ、結構容赦ないね。普通こんな美人の先輩に絡まれたら話くらいは聞いていくものだよ?」
//SE ガラガラ
「すみませんでした! もう言いません! 自意識過剰な態度も取りません! 真面目になるから! 真面目に説明するからぁ~!」//焦り声
「え、えっとね。この部活——正確には同好会なんだけど、この部活では学園の良い音を探しにいくことが目的なんだ」
「えっ? 良い音って言われてもピンとこない? そんなことないよ。この学園にはたくさんの素敵な音が存在しているんだから」
「……あっ、丁度時間だ。キミ、ちょっとの間、目を閉じて耳を澄ませてみて。すぐに聞こえてくるから」
//SE チャイムの音
「んはぁぁぁぁぁぁぁっ!! チャイムの音しゅきぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」//悶えるような声
「このチャイムのメロディはウェストミンスターの鐘って言ってね、イギリス発祥のメロディを模した音なんだよ! 誰もがノスタルジーを感じられる不思議な音だよね。嗚呼、一生聞いていたい。私ね、死んだときは学園のチャイムの鐘を鳴らしてもらいながら火葬されるって決めているんだ」//やや早口で
「あ……もしかして引いた?」
「……えっ!? キミもチャイムの音好きなの!?」//驚きと喜びが混ざった声
「キミもチャイムの音と共に火葬されたいの!?」//迫りながら
「運命……! 私達が出会うことは運命だったんだよ!」
「そ、それに、私の妄言を聞いて引かなかったのはキミが初めてだぞ? う、嬉しかった……よ?」
「だから——」
//SE 弾むような靴音
(彼女がこちらに近づく)
//SE 吐息
(彼女が耳元で囁く)
「……私と一緒に……学園で最高の音を……探そ?」
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