第8話(1) エミーの初体験、紀元前47年

 エミーは当然のように俺の寝室についてきた。アブドゥラとジュリアに睨まれた。同衾するんだからセックスするのは当然と思われていたようだ。俺はやる気がない。双方、実体化して、絵美はレベルが低いとは言え、知性体なのだ。知性体同士のセックスなど聞いたことがない。


 しかし、厄介なことに、彼女の体にはエミーの意識も存在している。


 ベッドに入ると、エミーも毛布に潜り込んできて体を寄せてきた。「ムラ―、私、誘拐されたでしょ?それで奴隷として売られた。だから、もしも故国に帰れたとしても、もう巫女長としてはいられない。処女性を失ったと思われるでしょ?もう、無理して処女でいる必要がないのよ」


「だから、なんだ?」

「だから、ムラ―、私を抱いて」と猫なで声で言う。

「俺はやる気がない。絵美とは同じ知性体だからな。知性体同士で性交するなんて嫌だ」

「私は絵美じゃないのよ。エミーよ」

「エミーの中の絵美はなんと言っているんだ?」

「『もともとエミーの体だから、自分の好きにしなさい』だって」


 俺はエミーの頭をコツコツ叩いた。「おい、絵美、いくら意識が交代したと言っても、エミーが感じると絵美も感じるんだぞ。好きにしなさいってなんだ?」

「エミーは処女だけど、絵美は経験があるから、別にかまわないんじゃないの、だってさ。ニューヨークではご無沙汰だったから、ちょっとしたい気もある、と彼女は言っています」

「まいったな」


「ええ?絵美、何?フンフン。なるほど。ああ、そういうものなの?私、まったく経験ないから・・・ああ、そういうことね。あれれ?これ、あなたの過去の光景?ほほぉ!」

「こら、一つの体の中で会話するんじゃない!」

「ねぇ~、ムラ―、しなくていいから、日本語だと『ソイネ』って言うの?それだけで良いからぁ~」

「ソイネ?添い寝?絵美が何か入れ知恵したな」

「いいから、いいから」


 エミーは俺の胸に頭をつけて寝てしまう。なんだ?寝たのか?諦めたか?


 何かこうなるとおかしなもんだ。相手は無防備にスヤスヤ眠っている。ムラーのオリジナルならここで犯してしまうんだろうなあ。無防備だ・・・


 18歳の少女の髪の毛の匂いがする。悪かないぜ。俺がちょっと動くとエミーはもっと抱きついてくる。離れませんよぉ~、ということか。でも、狸寝入りじゃなさそうだ。


 寝息が首筋にかかる。ムラーの記憶だと、この時代は、質より量。前戯なんかもしないようだ。男女とも削岩機でピストン運動をして、ハイ終わり、とガォ~と寝てしまうようだ。そうだろうなあ、子作りが目的だものなあ。


 でも、これだけ無防備で、俺を信頼して寝られると、逆にムラムラしてくる。実体化して、人類の体に入ったから、この体の属性が感染ってしまうんだ。


 エミーがムニャムニャいって、左手が下がった。俺の股間に触れるんじゃない!こんな美少女に抱きつかれて、股間に手を置かれたら、勃起するだろ?・・・した。


 実に動物的反応なんだなあ、人類は。別のことを考えよう。


 ホウ砂を集めて、この時代のガラスよりも溶融温度が高い耐熱ガラスを作るには、るつぼ(坩堝)がいるな。土作りから始めないといけない。目の細かい土を集めて、混練して練って均質なネタを作る。真空ポンプなんてあるわけがないから、菊練りで土の中の空気を除く。それから成形する。ろくろも作らせないといけない。焼成をどうするか?耐熱レンガで焼付窯を作って、じっくりと焼く。紀元前というのは手間がかかるもんだぜ。


 全然、眠れなくなった。


 エミーは俺の股間に手をおいたまま。時々、ピクッっと動いてソッと握ってくる。これはたまらん。


「エミー、絵美、起きろ」とソッと彼女を揺さぶった。

「もぉ、朝なのぉ~?」と言う。

「ち、違う。これはいかん。我慢できなくなった」

「え~、何がぁ~?」

「エミーが欲しくなった」

「え~、添い寝で良いっていったじゃん?」

「いや、ダメだ。勃った」


 エミーがパチっと目を開けた。


「あ!ホントだ!固くなってる!え?私、ここを触っていたの?・・・大きい・・・固い・・・」

「まあ、二十人を満足させているんだから、ほどほどのモノなんだろうな」

「・・・絵美が日本人よりもフェニキア人の方がおっきいね、と言ってます」

「大きくだけで良いってもんじゃないよ」

「これ、入るかしら?え?エミーは大柄だから余裕だよ、と絵美が言ってます」

「なんかやりにくいな?」

「私、黙っているんで、ムラー、やっちゃってください、と絵美が言ってます」


「もう、二人とも黙って」

「ハァイ、優しくしてね、あ・な・た・・・」

「だから、黙れって!」


 俺はエミーの首の下から左手を差し入れて、肩を抱いた。エミーの両手は俺と彼女の間にある。


 右手をエミーの背中に回す。エミーの息が首筋にかかる。俺はエミーの額を額で押して、顔を仰向かせる。肩を抱き寄せる。目があったがすぐ彼女は目をつぶった。唇を押し当てて軽くキスする。エミーが唇を開いてくる。ピタッと唇を合わせた。エミーの舌を追いかけて、絡み合わせた。


 右手でエミーの背中をさすった。エミーの両手が俺らの間でモゾモゾしている。臆病そうに手の甲でちょっと俺のを触った。それから、裏返して、手のひらを俺のにそえた。軽く握られる。


 右手を背骨に沿ってゆっくりと触っていく。脇腹を触ったりして、背中をさまよわせる。徐々にお尻の方に手を動かして、太ももを触った。エミーがモゾモゾして、両脚をすり合わせるのがわかる。


 俺は、唇をもっと密着させて、エミーの舌を絡めとった。エミーがフイゴみたいに息を荒げている。もっと、舌をネットリ絡めた。エミーも俺の舌を追って絡めてきた

 

 太ももから膝のほうにソフトに触っていった。太ももの内側に指を移して、内側をなであげる。エミーがビクッと体を震わせる。俺が何もしないのに、エミーは左足を持ち上げて、俺の太ももにのせた。左足を絡めてきて、俺の太腿を押した。腰を押し付けてくる。


 エミーが俺のを握りしめてくる。エミーのあそこの真ん中のスジ沿いに人差し指を当てて、なで上げる。エミーが唇を離してのけぞった。「アア、ムラ―」とすすり泣く。

 

 エミーのお尻をなでたり、手のひらで握ってもんだりした。エミーは手を俺の首に回した。今度はエミーが俺の唇を探って、自分から舌を俺の口に差し入れて、舌を絡めてくる。俺はエミーの唾を吸った。

 

 彼女の乳首がちょっと固くなっている。俺は指で乳首を挟んで優しく握った。エミーがのけぞって深くため息をついた。「アン」と可愛い声をだす。


「ムラ―、私の胸、どう?小さい?大きい?」と囁く。

「俺の手の大きさにちょうどいい。ピッタリとフィットしているよ。わかる?」

「うん、わかる。気持ちいい。あの~、ええっと・・・自分で触るのと違うよ・・・もっといい・・・は、恥ずかしい」

「巫女さんでも、自分で触るようなことをしていたんだ?」

「・・・うん、ときどき、触っていた・・・」


 エミーの背中に手を回して抱きしめた。キスしながらエミーの体を触り続ける。エミーが身悶えする。腰を押し付けてくる。俺もたまらなくなって、エミーの腰に押し付ける。エミーが右手で俺のものをギュッと握った。

 

 俺の方が我慢できなくなってくる。俺は唇を離した。「エミー、ダメだ、出ちゃうぜ」と言った。エミーが俺を見つめて「え?これが?」と右手で俺のをもっとギュッと握りしめる。


「そ、それがだ」と言うと「感じちゃったの?経験豊富なムラーのオリジナルの反応なの?それとも知性体の反応なの?」と聞かれる。

「どっちかな?エミーのぎこちない仕草が、キュンとなるようだ」

「そんなもんなんだね。私は、恥ずかしい」と俺の胸に顔をうずめる。「恥ずかしい。自分から動いちゃった。私、勝手に体が動いちゃって。ムラ―の体を脚で挟んじゃうし。もう、ムラ―が欲しくて欲しくてたまらない。どうしよお」と顔を胸にすりつけて、イヤイヤしている。これはジーンとした。エミーを抱きしめる。


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 体中を触られて、舐められて、身悶えしてしまう。まだか、まだかと待っているが、まだ、ムラーは私をいたぶり続ける。もう、それだけで、何度も逝ってしまう。何時間も経った気がした。脚を広げさせられた。動けない。切ない声しか出ない。


 いよいよかな?ムラ―のが入ってきた。あそこを押し広げられる感覚がある。少し痛いけど我慢できないほどじゃない。


 彼のものの先っぽが入ってきたみたい。まだ、先っぽなのかな?と思っていると、ニュルンッとした感じがして、私の中がいっぱいになった。一瞬痛くなったが、すぐ痛みが引いた。これって、奥まで入っちゃったの?ええ?口から出そうじゃない?わ、わ、どうしよう、私の中、いっぱいになっちゃった。


 ムラ―が私におおいかぶさってくる。彼の肘で体重を支えているので、重くない。奥までいっぱいに挿れたまま動かなくなった。

 

「エミー、根本まで全部入ったよ」と言われた。言われなくってもわかる!彼の背中に爪を立ててしまう。脚で彼を挟んでしまう。体が勝手に動いちゃう。ちょっとあそこがヒリヒリする。でも、何か感じるものがある。奥から満たされるみたいな。

 

「ムラ―、そんなに痛くない。動いても大丈夫みたい」と言ったら「ゆっくり動こう」とそっと抜き差しを始めた。ちょっとピリピリとしてる。でも、さっきのニュルンと入ってきた時みたいな痛みはなくなった。


 私が痛がっているような感じを見せていないので、ムラ―も安心したのか、浅く抜いたり深く挿したりし始めた。あああ、もっと気持ちよくなってきた。彼に力を込めて抱きついてしまう。彼も体を密着させてきた。

 

「ムラ―、変よ。処女だったのに感じてきちゃったよ」

「おかしいことはないさ。うまく行ったんだ。エミー、これで処女失くしちゃったな」と言う。

「ムラ―が私の初めての男になったんだ」私の方からキスした。


 しばらく、ムラ―は、浅く抜いたり深く挿したりしていたが、だんだんと強く突いてくる。


 え?え?これ、感じちゃってるの?自分でする何倍もきちゃってる。あそこがジンジンする。頭に血が上っては、さぁ~と引いてしまうような。何度も何度も。

 

 あ!ダメだ!これダメだ!無意識に枕をつかんで、頭を振ってしまった。声が出ちゃう!自分で知らないうちに叫んでる。ムラ―もウッと言って、根本まで突っ込まれた。


 あ!何かが私の中に出てる、私の中にいっぱい出てる。いっぱいになってる。ムラ―がピクピクしてる。私はムラ―にしがみついて、ムラ―のを締め付けている。意識飛んじゃう。


 意識が飛んでしまった。ムラ―が力尽きて、私に体重をあずけてきた。ムラ―があれを私から抜いて、ゴロッと横に転がって、仰向けになった。ハァハァ言っている。私もだ。ムラ―が起き上がって、水差しから陶器のコップに水を注いで渡してくれた。


 汚いハンドタオルを持ってきた。水差しの水で濡らして、それで私の体を拭ってくれる。「起き上がれるか?」と聞かれた。「力、入らない」と私が言うと、抱いて起こしてくれた。


「エミー、初めてにしてはよかったぜ」とコーカサス語で言う。

「あら、ゴメンナサイ。エミーじゃなくて、絵美よ、私」と日本語で答えた。

「なんだと?交代しちゃったのか?」

「あなたが逝って、エミーも逝った瞬間、私の意識が自然に前面に出ちゃったわ」

「どういうことだろう?」

「本物の知性体のプローブユニットと違って、人類ベースの未熟な知性体の私だから、エミーの意識のコントロールはできないようね。私たちがさっきみたいに逆上したり、エクスタシーを感じたりして、無意識になった時、交代がおこるのだと思う」

「確かにそれは一理あるかもしれん」


「ヘヘヘェ、残念でした。ぎこちないおぼこの処女の娘だと思っていたのが、20世紀の女が出てきちゃったね。悪かったわ。でも、ムラー、上手だったわ。あれはオリジナルのムラーの知識?」

「いや、この時代、処女とやる時は、組み伏せて、両手をねじ上げて無理やり突っ込むようだ」

「あら?優しかったじゃない?私にもわかったわよ」


「俺は人類の女とのセックスの知識などない。あるのは、本体がキミから吸い上げた記憶だけだ。だから、キミと宮部明彦のセックスのやり方を参考にした」

「ちょ、ちょっと、なんかイヤだな、それは・・・あ、でも、それでか。違和感がなかった。だから、私の感じるところをついてきたのね?」

「少なくとも、キミが好きな体の部位はわかる。あの、なんだっけ?Gスポットを突くとか、突きながら、陰核?そこを恥骨でグリグリしてやるとか」

「ムラー、止めて!恥ずかしいじゃないの!」

「まあ、もう時間も遅い。明日の朝は早いからな。寝よう」

「一つだけ教えて。クリエンテスが挨拶に来るってアブドゥラが言っていたけど、クリエンテスって何者?」


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「クリエンテスというのは、古代ローマの『被保護者』というか、日本の地方政治の後援会というか。俺は『パトロヌス』だ。現代日本語で言う『パトロン』で、俺の『クリエンテス』が金に困っていると助けてやったり、いろいろな便宜を図ってやる。『クリエンテス』の息子が神祇官になりたい場合、推薦してやるとか、票を取りまとめてやるとか。その代わり、『クリエンテス』は、俺が選挙に出たい場合、選挙運動を手伝ったり、票を入れてくれたりする。俺が落ち目になったら、『クリエンテス』たちは資金を出し合って、俺を援助する。持ちつ持たれつということだ。それが地方から、ローマ中央まで、どこでも、『パトロヌス』と『クリエンテス』の関係がある。長屋のご隠居とその住人みたいでもあり、ヤクザの師弟関係にも似ている。『クリエンテス』の日課は、俺、『パトロヌス』が朝飯を食っている時に、手土産を持ってきて挨拶する。『クリエンテス』の幹部なら朝食を一緒にとる。俺も『クリエンテス』の手土産のお返しに俺の農園の生産物を持たせる。ということだ」


「ふ~ん、フウテンの寅さん世界みたい。人情的な世界なんだね?」

「俺の奴隷たちも、俺の『クリエンテス』と言って良い。昨日行った奴隷市場で、アフロダイテというマダムがいただろう?」

「ええ、キレイな女性だったわ。漆黒の肌。エチオピア人だったわね」


「彼女は、アブドゥラがアラビアから買ってきて、ワイン商人のムラビに売った女性だが、奴隷の身分からムラビが解放奴隷にした。奴隷身分から一般身分にしたということだ。その後、ムラビの正妻の座についたということ。それも、ただの夫と妻の関係ではなく、夫はパトロヌスで、解放奴隷のアフロダイテはムラビのクリエンテスという関係だ。奴隷を開放するのはタダじゃない。奴隷解放税を政府に支払う必要がある。俺もここの奴隷頭のジュリアとか、丘の家の奴隷頭のソフィアは、初老で妻に先立たれた男なんかがいたら、俺が奴隷解放税を払って嫁がせてやろうと思っている・・・いや、俺じゃなく、このムラーがそう考えているようだよ」


「なるほど。あら?私の、エミーの身分は?」

「奴隷市場から買ってきたので、エミーは書類上、奴隷のままだ。これから、エミーの奴隷解放税を払って、一般人にする必要がある」

「それじゃあ、私はまだ奴隷なんだから、ご主人さまのムラーにご奉仕しないといけないわけね?どう、ご奉仕いたしますか?ご主人さま?まずは、エミーに突っ込んだご主人さまのあれを舐めてキレイにして差し上げましょうか?」

「絵美、止めろ!」

「あら?エミーが『はしたない真似は止めて!』って言ってる。『ご主人さまのムラーに失礼だわ』って怒ってる。健気ねえ。でも、私も体を許した相手にはそういう気分になったことがあるから、わからないでもないわ」


「まあ、いいや。ここもしばらくしたら、俺たちは東へ行く」

「え?どういうこと?」

「まずは、エミーの実家のアディゲ人の族長のところへ行って、エミーを俺がもらうという話をする。それから、パルティアを抜けて、中央アジアに行く」

「中央アジアで何をするの?」

「目的地は中央アジアじゃない。中国は今は前漢の頃だが、中国から朝鮮半島に行き、キミの故国、日本に行くんだよ」


「ハ!なぜ、日本?この頃の日本は弥生時代じゃないの?」

「そうだが、弥生時代と言っても、20世紀の歴史で習う弥生時代よりもずっとダイナミックなんだ。それで、今の日本は、代々、卑弥呼という巫女が統治しているが、どうも、知性体のプローブユニットが何かしているらしい。それは俺の本体と敵対しているユニットなんだ。それを調査に行く」

「それ、飛行機で一気に行くって話じゃないわよね?」

「まあ、何年かかるか」

「疲れそう」


「それから、ここでも調べることがある。さっき死にかけたアヌビスの頭に触れた。ヤツの意識が薄らいでいって、シナプスの間をやり取りしている電気信号が途絶える前に、かすかに、知性体のプローブユニットの痕跡を感じたんだ。ヤツが何者なのか、なぜ、プローブユニットがヤツに入っていたのか、これも調べないといけない。朝食の後、ヤツを解剖する」

「ムラー、アヌビスという生物は、この時代に普通に存在したの?歴史書にそんなことは書いていないけど」

「人類の歴史書から削除されたことは多々ある。ただ、アヌビスは、空想の産物と思われていたから、アブも驚いたんだ。もちろん、俺たちの驚きとは違うがね。この世界は、神話の世界だから、アヌビスという生物がいてもさもありなん、とこの時代の人間は信じているんだ」


「ムラー、あなたがここを出ていったら、この家と、丘の家?それと奴隷商人の管理はどうするの?」

「俺の長男がもう18歳になる」

「あなた!いくつの時の子供よ!」

「絵美、時代を忘れちゃ困る。5歳以上の人間でも平均寿命は40年だぞ。俺が12歳の時に奴隷頭の17歳の娘に産ませた子供らしい。長男ももう子供が6人いるようだ。俺は祖父なんだな。やれやれ。俺が絵美と出ていった後は、この一家の長は長男に継がせれば良い。俺のクリエンテスたちが補佐してくれるだろう」


「エミーも可哀想に。人生、変わっちゃったね」

「この娘を選んだのは、何も可哀想だから選んだわけじゃない。絵美がダウンロードするのに、肉体的にも精神的にも都合が良かったからだ」

「ああ、確かに。この子、巫女長だけど、アディゲ人の部族間の戦争で、彼女、ツーハンドの手斧で、敵を20人ぶっ殺したみたい。15歳の頃みたいね。確かに、この体なら、ムラーのいい右腕になるわね。女の子のボディーガードになるわ」

「おまけに、夜は俺の女になるから、ちょうどいいわけさ。実体のない知性体じゃないから、俺も性欲がある。見知らぬ女に寝首をかかれたら困る」

「ムラー、それはエミーの意識が前に出た時にやって頂戴!」

「絵美、逝っちゃったら、エミーと絵美は交代してしまうじゃないか?」

「まあ、そうね。仕方ない。相手してあげましょう」


「絵美、『一つだけ教えて』と言ったが、長い話になったぜ。もう午前2時ごろじゃないか?5時には起きないといけない」

「そうね。寝ましょう!あ!エッチ、なしだよ」

「俺も絵美相手にやる気はねえよ」

「エミーが『早く交代して、ご主人さまとしたいです!』と言ってるわ。この子、初体験済ませたばかりで、味をしめたようよ」

「やれやれ」

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