正体

「そうか…。お前が一連の…。」


「だからなんだ?お前に何が出来る?人間ごときが私に勝てるはずがないだろう!!!ハーハッハッハ!!!」


アルゴはこの場にいる全員、いや、地上にいる者も殺すための大魔法を放とうとしている。


「我が声に応えよ…みなに明日をもたらさぬ為に!ビックバン!」


とてつもなく大きい火の玉は、全てを溶かすように燃えていた。


「撃たせるわけないだろ。」


パリン


「何故…何故人間が私の魔法を消せる!?」


「俺さ、お前に言ってないことあるんだよね。」


アオシロが光に包まれていた。光が収まると、姿が変わっていた。それは美しく、誰もが無意識に拝むような神々しさを放っていた。純白の翼に、黄金の弓を携えて。

それは正しく、神の降臨であった。


「お前…まさか!!!」


「お前は楯突いてはいけないものを敵にした。大方、俺の治世に反逆しようとしたのだろう?だが、俺とお前では何もかもが違う。考え無しにやるお前とは違うんだよ。じゃあな。お前はもうこの世界に必要ない。」


神を裁くには、特殊な武器が必要になる。

それがこの黄金の弓矢だ。まぁこれは神以外も消滅させるが。だからこそ最終兵器なんだよね。


「ジャッジメントアロー」


輝く矢が放たれた、アルゴに突き刺さった。


神が裁かれた。


この景色をみた人間は、清々しいような心を洗われるような気持ちを抱いたという。


「私が…この私が…敗れるなんて…」


アルゴは砂のように消えていった。


:なんかすごいものを見た気がする

:なんだったんだあれ

:終わったかと思った

:すげぇよアオシロ


:というか、アオシロってなんなんだ?

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