第3話任務終了
俺は「やめてくれよ、兄ちゃん」と言っていた
あぁここで少し昔話をするか…
俺には兄と弟がいた。兄ちゃんはとてもやさしく、強かった。
兄ちゃんの能力は破壊、触れたものを破壊する力。
身体能力もすごかった人離れしていた。俺は弟と兄ちゃん3人で
幸せに暮らしていた。ある日、強盗が来た両親を殺した奴だった。
俺は弟を逃がした。兄ちゃんは強盗と戦っていた。
その応戦に行くためにリビングに向かった。
急いでリビングに入った時…
そこは地獄絵図だった。返り血でぬれていた兄ちゃんは
微笑んでいた。俺はものすごい恐怖を感じた。
そこで兄ちゃんは我に返ったのか、ハッとした顔になり、
去っていった。俺は止められなかった。ただただ恐怖していた、
そしてしばらくした後警察が来て事情聴取などをして去っていった
ここでは強盗なんて日常茶飯事なのだ。
それから兄ちゃんは現れなかった
奈々「勇志さんっ勇志さん!」
自分の名前を呼ばれる声で我に返った。
勇志「あ、悪い悪い」
奈々「もう、でもすごいですねそんな能力あったんですか?」
勇志「能力?俺の能力は生成だぞ?」
奈々「そうなんですか?勇志さん、敵の炎とか消してましたけど、」
まて、俺にそんな能力はない、俺はそんな芸当できないできる奴なんて一人しか、
しらない、兄ちゃんだ、兄ちゃんの能力は破壊、触れたものの破壊。
やっぱり「また」助けられたんだ。直感的にも分かっていた。
だって俺はこんなにも強くないから。人一人守れないから
奈々「大丈夫ですか?」
勇志「大丈夫ちょっと疲れただけ」
というか結構地獄絵図だが奈々さんは慣れているのか?
ここで光代から連絡が入る「大丈夫か?」
俺は「大丈夫」とだけ言い護衛を継続した
勇志「奈々さん、少し急ぎましょう」
奈々「分かったわ」
そこで歩いたら時間がかかると思いシンプルな自転車を生成した
正直大分シュールである車の方が早くて安全なのでは?と思うだろう
車なんて作れると思ってんのか。
暫く漕いで、まず目的地を聞いていなかったことを思い出した
奈々さん目的地は?あそこの屋敷です。
指さされた方を見ると確かに屋敷があった。
そこまででかいわけではないが警備員が数名見れた
そして思う、ギアくらいつければよかった。
普通に疲れる、俺の身体能力は普通ちょっと上なんだちょっときつい
やっぱり車の仕組みを学んでおこう。
そして屋敷についた瞬間、襲撃された、やばい今回の敵は
そこら辺の半グレじゃない能力者犯罪組織「黒笑い」
光代と佐奈とはもう合流していた。三人でやばいなと話していると
上司から連絡があった上級ヒーローを向かわせた宮城家の令嬢を守れ!!
と書いてあったとりあえず奈々さんを屋敷の中に避難させて
部屋の中に逃げ込みバリケードを作成した。大変だった
逃げ込んだ部屋の中に物があまりなくてバリケードのほとんどを
「生成」しためっちゃ疲れた。しばらく籠城していると
激しい戦闘音が響いた。ヒーローがきたのか!
光代「上級ヒーローが来たんじゃないか?」
勇志「上司はBランクヒーローと言っていたんな」
光代「Bランク!?すげぇ一目見てみたいなぁ」
勇志「やめとけ、流れ弾に当たって死ぬぞ」
現に今だって爆発音がしているあそこに行ったら
絶対死ぬだろう、
佐奈「Bランクヒーローの能力予想しましょう」
光代「いいね」
勇志「面白そうだ」
奈々を含めた4人で考察しあったがそれらしい案はあまりでなかった
というかヒントがほとんどない、たまに爆発音が聞こえるこれが
能力によるものなのか、圧倒的な身体能力なのか。
俺たちはわからない。
光代「というか勇志、お前ランクについて理解してるか?」
勇志「自分のランクがGということくらいしか、」
光代「そうかなら説明しよう。勇志がいるランクGは最低ランクだ、
ヒーロー団はG,F、E、D、C、B,A、S、がある。
Eランクまでは一応身体能力はアスリート程度、無能力者も結構いる
それ以上のランクは身体能力は人離れ、ほとんどが能力者、能力も
強い。勇志の能力や強さだったらCランクにはなれると思う」
勇志「そしたら今来てるヒーローはめっちゃ強くね?」
光代「そうだぜ!、めっちゃ強い人来てるんだよ!」
勇志「じゃあ安心だな寝ようかな」
奈々「やめてよ!取り逃がしてこっちにくる人がいるかもだよ?」
勇志「確かに」
この襲撃はかなり大規模で確実につぶしに来ていたBランクヒーローは
何人か犯罪者を取り逃がしていたまぁ、そのために我々がいるんだけど。
とりあえず廊下に出て物陰に隠れ奇襲をしたり、バリケード越しに戦ったり
罠を作って配置したりしていた。武器や罠には困らなかった俺が「生成」したからだ
Bランクヒーロー、流石といったところかほとんど取り逃がしがない
取り逃がしたとしても弱い奴ばっかりだなのであまり苦労せず護衛できた。
そして数十分後戦闘音が聞こえなくなった。上司から連絡が入った
任務は無事終了した。俺たちは支部に帰還した。
それからなんやかんやあり俺のランクはF、に昇格した。
どうやらFランクではほとんど個人で任務をするらしい。
光代たちと任務ができないことを考えると少し悲しいものがある
長い付き合いというわけでもないが確かに友情があった。
その夜は光代の部屋にあつまってお別れ会をした。
楽しかった。でも楽しい時間はすぐ過ぎ去っていく
もうお開きの時間になった、
光代「お前は強い、これからも人を沢山救えよ!楽しかったぜ!」
勇志「ありがとう‥光代」
佐奈「これからも頑張ってね、けがしたらいつでも来てね」
勇志「ありがとう、助かるよ、今までありがとう」
俺は別れを告げ、硬い握手をした、俺は光代の部屋を去った。
ランクによって寮が変わるらしい。俺の寮が変わった案外気に入ってたんだけどなぁ
そして部屋についた、内装はだいぶ豪華だった。Fでこれか、AとかSはもう家が
渡されるのか?ちなみに書斎はまたあったあといい感じの大きさの
作業部屋があったので車の構造を学び車の「生成」に取り掛かっていた。
数カ月後‥‥‥
やっと車が「生成」できるようになった。
今までに何回か任務があったFランクになると護衛とかの任務はなく
敵組織黒笑いとの戦いや異能犯罪(能力が使われた犯罪)の取り締まり、
事前阻止、逃亡犯の捕獲、低ランクヒーローへの援軍、など
ほんとに一人だったりかなり危険だったりする何回か負けた。
それでも、俺は戦い続け人を助け続けた。ある日、いつものように任務を
行っていた時、捨てられた青髪の少女を見つけた。ちなみに俺は
犯罪者と命がけでぶつかり合あって何とか市民を避難させてぎりぎり勝って
帰る途中だった。
勇志「おい、お前両親は?」
少女「死んだ、さっきの犯罪者に殺された」
その時俺は胸がずきりと痛んだ、ここらへんで報告のあった犯罪者は
先ほど戦っていた奴だけだった。俺がつく前に殺されたのだろう。
罪悪感でいっぱいになった、
少女「お兄さんはだれ?」
勇志「俺は、宮崎勇志、ヒーローだ」
少女「私は堀沢二奈、少しおそかったね、ヒーローさん」
勇志「悪かった、帰るところはあるか?」
二奈「ない」
今にも泣きそうだった、
勇志「俺の所、来るか?」
二奈「いいの?」
勇志「こうなったのは俺が悪いんだ家くらい貸してやる」
と言いながら手を差し出した。
二奈「ありがとう、ヒーローさん」
二奈はおれの手を取った。
この俺の選択が俺の人生を大きく変えることになるとは。
今の俺は知る由もなかった…
下級ヒーローと少女、二話 完
はい、大変長くなりましたが、ここから本編スタートです。
今までは前置きです。ここから本編を始めます。ほんとは
二話から本編をはじめるつもりだったんですが。長引いてしまいました。
すいません、また新しくキャラが出てきます。
この物語は書いていて楽しいのですので一日1話は投稿します
しないときもあるかもだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます