今更イケメン沼にハマった、悪かったな!
三木さくら
1. 出会いはFacebook
私、もう結構な年に至りましたが、今までアイドルとかタレントとかの熱心なファンになったことがありませんでした。
若い頃は、イケメンを認識できないのかとか、オジ専なのかとか、結構いろいろ聞かれたものですが、あまり見た目には惹かれない。
本もCDもいわゆるジャケ買いはしない。
新しいジャンルに手を出すときは、信頼する同好の士か、愛する作者自身が「これはすごい」と勧めてくれたときだけ。
格好良く言うと、「中身で好きになる」タイプなのです。
なので、「ロス」がわからない。
だって、結婚したところで、俳優やアイドルだったら中身、変わんないし。もともと、虚構を演じている人じゃんか、みたいなもんです。
そんな私が。
この春。
Facebookの広告で流れてくる動画リールに興味を惹かれてアプリをダウンロードしてしまったばっかりに。
出会ってしまった。推しの男たちに。
申浩男
何聪睿
王皓祯
鹿单东
甄子琦
王奕然
何健麒
马小宇
闵杰
吴添豪
肖文宇
お分かりの通り、日本人ではありません。中国人俳優です。
韓流もへーふーほーん。で通り過ぎてきたこの私が。
今ごろ捕まった華流、中国ショートドラマ、中国短剧。
なんでかって?
そらあなた、少女漫画的王道ラブストーリを超絶イケメンな顔面で大真面目で演じてくれているからですよ。
上記に書いた彼ら、だいたい180cm越えで長身なせいか、スタイルがガチで素晴らしい。しかも小顔だったりするんで、なに?本当に同じ人間?いや、アジアの人?って聞きたくなるぐらい、異次元……
で、今の日本では絶対できない乱闘シーンもあるので、長い腕で殴る!長い脚で蹴る!
う、美しい……
殺陣は正直日本の方がよく、あからさまに空振りとわかる殺陣なのに、彼らの超絶スタイルがそんなことを忘れさせる美麗さ。
で、ストーリーと言えばまあ……あの……です。
ありきたりのboy meets girl.もの。
平凡な女の子が御曹司CEOに出会って、意地悪な義家族と友人に邪魔されながらも健気に耐えてハッピーエンド。味付けは、こってこての日本の昔の大映ドラマと昼メロの一番濃いところを抽出して召し上がれ。ってなものです。
韓流ブームの時も思いましたが、そのストーリー構成と味付けは正直、大映ドラマや昼メロ、80年代の「りぼん」「なかよし」で育った世代には、既視感あり先がわかって、どうにもストーリーにワクワクしないのですよ。
花井愛子氏全盛期に、彼女の著作のほとんど(別名義も含む)を読み込みまくった人間舐めんな。
でね。
話はここで出会いの最初に巻き戻ります。
FacebookとかInstagramで出まくるショートドラマの広告。見た人いないですかね。
意外と引きが強いうえに、無料で見られる分ぐらいは、広告で気前良く見せてくれる手法も相まって、うっかり「この先どうなるの」でアプリをダウンロードして、まんまとドラマ視聴を始めてしまいました。
それで初めて中国短剧というものを知り、最初は怖いもの見たさ。少しして久しぶりのコテコテストーリー展開にしばらくは楽しめましたが。
アプリで短剧を見るには、ネトフリやHuluなどから考えるとめっちゃ割高な期間パスポートを買うか、毎日広告を見てポイントを地道に貯めていかなくちゃいけない。正直、ストーリー空っぽなコンテンツにさすがに課金する気にはなれず、なんとか無料で行こうとすると結構な時間がかかるので、だんだん視聴を続けることにめげてきたわけです。
(U-NEXTで見ることができる、中国の映画?ドラマ?とはジャンルが違うのです。一部の俳優さんはU-NEXTでも見ることができますが、ほとんどかぶっていません、たぶん)
初期の頃は、実は上記にあげた推しの彼らを認識できていなかったので、余計に、続ける意欲を失いました。
この短剧を最後まで見たら、もうおしまいかな〜なんて思いながら見ていたある日。
目が覚めるような、びっくりするほどのイケメンが画面に映ったのです。
それが、刘兰博。
名前を太字にしたいし、その瞬間の画像を張りたい……
ネット検索で出てくる画像も美しいですが、動いていて、キッと女性を見るその目がすごい。「ズキュン」という擬音がマジで聞こえます。
待って待って待って。
この中国短剧って、もしやイケメンの宝庫なの?や、確かに主人公たちの見た目は整っていたとは思うけど(見た目に心奪われなかった時代の名残がここに)。
で、ちょっとずつ気になった人たちを地道に調べ始めて、ようやくイケメンたちの存在、ということに気が付き始めたのです。わかると、すごいのね。
とくに、何聡睿なんて、あなた。
彼は二推しなんですけどね。(あえて言えば、で、次に書く一推しとほぼ差のない鉄壁のツートップです)
少女漫画ヒーローそのものですよ。
同年代ならわかってもらえるでしょうが(カクヨムにいるのか、同年代……)、『ときめきトゥナイト』の真壁俊とか、『星の瞳のシルエット』の久住くんとかを実写化したら、彼ですよ、間違いなく。異論は認める。
彼がでてきて、色っぽい流し目に「キュン」として、意地悪な姿に涙を振り絞り、最後に女主を抱きしめて見つめて「ウォーアイニー(愛してる)」と言ってくれたらもうズキュン、無事死亡、なわけです。
はい、話の筋などまったく関係ありません。
美しいアクションと甘甘ラブシーン、最後に「ウォーアイニー」、これでイイんです。短剧ブラボー。
阿呆になったのは自覚しています。
で、最近、「ロス」という現象?気持ち?もわかってしまいました。
何聡睿が、共演の刘念(彼女はAKB teamSHのメンバー?研修生?で紅白にも出場したことがあるらしく、日本でも知っている人は知っているでしょう)と親密という噂があって、確かにオフショットの動画リールは恋する男の瞳で刘念を見ている!きーってなってしまいましてね。
我に返り、あ、これがファン心理か、と思ったものです。
まだビジネスカップルだと言う声が多いのですが、これが本当に付き合いましたと言う発表があったら、死ねる自信ある。これ、ロスってやつね……(理解)。追記。とうとう公式発表出たらしい……成仏。
そして一推し、申浩男。
これは、もともと私が「泣く男が好き」という癖があって僅差の一位なので、少女漫画のヒーローっぽさで押している割には、この順位がおかしいことは自覚しています。王道王子様は、やっぱり何聡睿ですから。
しかし彼は、つらい恋に耐えて泣く姿が犯罪級に美しいのです。だから、私の中では彼がナンバー1です。泣きながら「ウォーアイニー」と言われたら爆死できます。
私の癖も関係するので、爆死することについては異論を認めます。が、泣く姿が美しいことは、異論は認めん。
と、上にあげたイケメンたち一人一人について滔々と語ることができるのですが、これ以上の阿呆をさらすのはさすがに躊躇するので止めておきます。
いまさら?と言われるのは承知ですが、これでもだいぶん理性で押さえているんだ。
もう、本当に彼らに課金したい。追っかけたい。一瞬の握手でもいい、握手券あったら会いに行きたい。
が……彼らが中国人ということが、問題を複雑にします。(おおげさな)
つづく。
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