夢幻
卯木よよい
影
ぽつかりと穴の空きたる心地して隣を見れど君の影なし
幻と告ぐは我が家の白天井君の居ぬ世は起き憂かりけり
また寝れば逢へるのではと潜れども固く閉じたる夢路なるらむ
甲斐なしと蒲団にうち臥せど君がいたと語るは夢の残り香
君の影なくても夢の香が匂ふけして忘れぬ秋の夜の夢
稚児たちの駆けたる様を眺めつつ君思ひやる秋の夕暮れ
あたら夜は覚めし朝にぞ知られける手を伸ばせども
願はくば叶へし果てに君とまた語るは夢と恋の道かな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます