ムザンナケッカ

報告ファイル 001

報告ファイル　001

2025年6月27日。

⬛︎⬛︎県⬛︎⬛︎市の⬛︎⬛︎市立⬛︎⬛︎小学校5年2組の教室内で魔力の蓋が破壊されていない状態の魔力覚醒者が暴走した。

暴走した魔力覚醒者は現在10歳の男子。

（後述では暴走者と呼称）

⬛︎⬛︎市立⬛︎⬛︎小学校の校舎とグラウンドを覆うように結界が張られている。

暴走者による無意識魔術によるもよのだと推定。

結界内部では土地の状態、建築物は以前と変化はない。

しかしながら数体の異形が発見された。

3体の異形を殺害後サンプルとして本部に持ち帰り検査した結果。

人間の姿が変化したものだということが判明。

さらに事件発生時刻は登校日だが、現在学生や教員が発見、または保護されていないことから、異形は姿形を変えられた学生、もしくは教員である可能性が高いと考えられる。

魔力探知による調査により5年2組に暴走者がいる可能性が高いとされている。

今回の事案ではいつ結界が広がるかわからないため、暴走者の殺害が推奨される。

今回の事案においては、事前調査に参加した真白井魔術師、戦力として黒谷魔術師、新人教育のため礼賛魔術師の三名が暴走者殺害任務に推薦された。

『夜明け前』上層部、『Magick』から通達。

「今回の事案において、その三名の推薦が可決されました」

『Magick』賛成多数の可決により事案は、

黒谷魔術師

真白井魔術師

礼賛魔術師

の三名に引き継がれた。

注意。

結界内の異形について。

一度、姿形が変えられた状態で動かされているので蘇生は難しく、できたとしても時間がかかるため実行はされない。

姿形を変えた方法が判明していない。

前にも同じような事案が発生したことがあったが、その時は危険魔術結社『創世』が関与していた。

今回の事案についても注意するべきである。